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【考察】「おしまいだぜ!」1部0曲目(00)を読み解く【その3】 2009.03.10[火]

動画&歌詞その1その2その3その4その5

【個人的考察】つづき
やっと、作品本体の考察に入ることができそうです。
まずは音楽ではなく、「映像」に注目して見ていくことにしましょう。
※ここでは主に「おしまいだぜ!」FULL版(以下、FULL版)について論じていきます。
ミラー版、ショート版(以下、初版)については注釈が入ります。

その2までを読んでからご覧ください。


■色と色
FULL版は、1部の特徴ともいえる公式絵を使用していますが、それだけではありません。
曲と同様に、映像的にも大きく3つのパートに分けられます。
冒頭から順に、


果たしてこの曲を歌っている「リン」は、いったい誰なのでしょうか?
一つずつ詳しく述べていきましょう。

1.歌詞が白色、腕に"02"の刻印がない「リン」
この部分は、FULL版で追加されたパートです。
歌詞の「文字色」と言えば、プーチンP連作では非常に重要な意味を持っていましたね。

基本的には、リン→・レン→・ミク→であり、
過去に関する部分の回想」や「感情の暴走」といった精神的に揺さぶられているときは
共通して文字色はになっていました。

しかし、今回は""。今までに見たことのない色です。
補足すると、「きえないひとみ。」では、文字色は登場人物共通して白が使用されています。
これは動画制作をしうかさんが行っているためです。恐らく、「きえないひとみ。」はPV仕立てに
なっているので、画面レイアウトがごちゃごちゃしないようにという考えがあってのことでしょう。
プーチンPの意図としては、こちら(別窓開きます)に掲載している歌詞の文字色の振り分けだということです。

少し話がそれてしまいましたが、後のパートで、""・""を使用していることからも、
「何らかの意図をもった文字色として、""が選択されている」ことがわかります。
白といえば、無彩色。色であって色でない色。
黄色という「キャラ」もなければ、赤色ほど目立つものではない。

ヘッドセットはしていますが、刻印がないことのほうが恐らく重要な部分です。
また、「なやみむようっ!!」のように文字が赤ではないのは、
「鏡音リンが赤の時代を回想している」わけではないから。
腕に"02"の刻印がない「リン」とあわせて考えてみると、自ずと答えは出てくるはずです。

そう、「鏡音リンではない」リンが歌っているのでしょう。
答えになっていないって?少しここは難しいところなのです。
赤いリンの記憶は持っているけれど、赤いリン「そのもの」ではなく、鏡音リンともまた違う。
赤いリンもあり、鏡音リンでもあり、また、両者でもないリンなのです。

2.歌詞が黄色、腕に"02"の刻印がある「リン」
この部分は、もともと初版から存在するパートです。

白文字パートが「非鏡音リン」(紛らわしい命名ですみません…)だとすれば、
黄文字パートは「鏡音リン」が歌っているという認識で間違いないでしょう。

でも、プーチンP連作の定石としてある、「発表時の時系列」≒「作品の時系列」を考えると
前述のとおり、FULL版発表は2部終了後。(→参考:笑顔の海を泳ぐ
「ガンジャを肯定する鏡音リン」は存在しないはず。
この矛盾をどうとらえるかが大きな課題になりそうです。

ちなみに時系列に関しては、「ぬすみはげどう?」などの過去編はどうなの?と聞かれそうですが、
あくまで過去編は"プーチンP世界"の時系列ではなく、現在の彼らの「回想」だととらえています。
番外編は番外編として、連作の時系列とはまた別の時間軸がありそうですね。

3.歌詞が赤色、赤いスカーフを巻いたマシンガン
この部分は白文字「赤いリン」パートと同じく、FULL版で追加されたパートです。

初版で「乱数歌?」とコメントされた、黄文字「鏡音リン」パートと、
それに負けずとも劣らないカオスさを持つ、白文字「非鏡音リン」パート。
二つのパートに挟み込まれた赤文字「マシンガン」パートは、だいぶ毛色が違いますね。
しかも、黄色ではなく「赤い」スカーフを巻いた「マシンガン」です。

かつてないほどのまっすぐさで、迫ってくる言葉の数々。
感情を吐露し、叫び、ぶつかってくる赤い文字。
これは誰が歌っているのでしょうか。これは詳しく後述したいと思います。

他にも「鏡音リン」パート前、ギターが鳴り響く場面で、

が登場しています。


■彼女の背後から撃つ
では、歌詞も含めた作品の内容について、白文字「非鏡音リン」パートから論じていきましょう。
さて、やっと本編です。初めに考えを述べますが、
』=レンではないこと、『ウェブでたどり着』いたのは、恐らく「非鏡音リン」自身であること。
これが編者説です。

編者の定石としてリンの歌う「君」=レンですが、この場においては少しニュアンスが違いそうです。
初めて、我々と"プーチンP世界"が繋がるフレーズこそが『君』。
そう、『』=リスナーである我々ではないかと考えます。
インターネットを媒介して、あたしのこの歌を『』は聴いた。
だから『今、君を食べちゃお』。
このフレーズは「おしまいだぜ!」を聴いたすべての人に「何らかの作用を及ぼす」歌であることを
描写しているのではないでしょうか。

ここでいう非鏡音リンとは、赤いリンの情報(記憶や使命など)を指します。
人間であるはずの赤いリン「そのもの」は、もちろんウェブを媒介として
我々の元へ来ることはできませんから(光回線で人間が転送されたら面白いですけれど)。
もっと正確に言うと赤いリンの「人格というフィルター」を通してある事柄を記憶したり、
「人格というフィルター」を通してタスクを達成する手段を考える情報体"リン"
言ったほうが正しいのかもしれません。

ただ、この"リン"は我々のよく知る主人公「鏡音リン」とは似て非なる存在です。
"リン"には実体がありません。そして、大切なものが欠けています。

(※ネタばれ御免!反転します)
3部4曲目「ねむりたいのに!」でルカ女史が行っていた工作。
あれは、"リン"を何らかの形でネットの世界に「解き放つ」ことをしていたのかもしれません。

※ここからはまったくの推測です。ご注意!
ネット上に散らばる無数の赤いリンの記憶のかけらは、ネットに繋いだそれぞれの端末に宿っていた。
それが、我々の世界においての「鏡音リン」というソフトウエアであった。
「鏡音リン」をインストールした端末は"リン"という統合された意思の支配下にあり、
トリガさえ与えれば、"リン"が起動して、各端末に散らばっていた赤いリンの記憶を集めはじめる。
その際に、宿主である端末と、そして端末の持ち主である人間たちに「何らかの作用を及ぼす」。
インストールしていない端末も、「鏡音リン」の歌声を介して同様の現象が起きる。
はじめはソフト、その後にインターネットを用いたウイルスのようなイメージでしょうか。
"リン"は広大なネット世界から、赤いリンの記憶を完璧に集めることがタスク。
または、"リン"が自律的にそれぞれの端末を動き回り、情報を集めることがタスクかもしれません。
集め終わった時に何が起こるのかはまだ不明ですが…。
乱暴なたとえですが、リン廃のPが作った歌を聴いた人が、どんどんリン廃になっていくような。


ということで、先述した白文字は、「情報体"リン"」パートと名前を改めます。
情報体"リン"の使命は、『全ての記録を』『プーチンに届ける』こと。
全ての記録』は赤いリンの「すべての記憶」なのかもしれませんし、
情報体"リン"がそれぞれ採集した何かしらの『全ての記録』かもしれません。

めちゃくちゃに』するのは『はんぺん かりんとう シークワーサー』。
すべて食べ物ですが、これも隠語でしょう。
動画コメでは「白人黒人黄色人種」といった解釈をされている方もいますが、
編者としては、「日本各地」なのではないかと漠然と考えています。
日本の食べ物であること、「鏡音リン」パートで世界の各都市を挙げていることとの対比
(「日本各地」→「世界各地」と波及する)と、
プーチン氏が赤いリンに「日本へ行け」と言ったのではないかという持論に基づいてのことです。
(→詳細:「いっしょじゃない」との符合

また、ここでガンジャを肯定しているのは「鏡音リン」ではなく情報体"リン"だからです。
後の「鏡音リン」も同じフレーズを歌っていますが、あれは状況が異なります。
情報体"リン"には大事にしたい人もいません。
すべてのしがらみから解き放たれた状態の「赤いリンのようなもの」です。
本当は望みは違うところにあるのに、「人間でありながら、ロボットのように生きざるを得なかった」赤いリンの、表面だけを抽出したものと考えるとわかりやすいでしょうか。

最近薄いの?』の後に「なやみむようっ!!」が来ずに『そりゃ災難ね(はぁと)』が
来る(救わずに突き放す)あたりは、
「このパートは鏡音リンではないリンが歌っている」証拠になるのではないかと編者は考えています。


続きます≫その4

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