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【考察】番外編・プーチンP2.5部を読み解く【その2】 2009.12.13[日]

プーチンP2.5部特集の第2回です。
今回は、「流れ」がテーマです。独立したエピソードの中にも、流れは存在するはず。
特に前半のミクの楽曲を注視しつつ、曲順から垣間見える物語の世界を感じていきましょう。
3部についても内容の言及をしているので、ぜひ3部作品(マイリスト-プーチンP3部)を視聴してからお読みください。



■ミクから始まる物語
「きえないひとみ。」で高く飛んでしまったミクの歌声から、2.5部は始まります。
前回でも述べたとおり、ミク成分が本編よりも高いことがわかりますね。

少しおさらいをしてみましょうか。
本編では、あくまでもリンレンが「コンプレックスを持つ対象」として存在感を発揮していたミク。
これは、ミクが登場人物として登場する前、1部から貫かれている役割ですね。

レンが憧れ、リンが嫉妬する。

リンがなぜミクに対して嫉妬して、対抗心をあらわにし、かなわないと絶望していたのか?
これは1部~2部を通して、「2番手」というキーワードを用いた描写が繰り返されてきました。
また同様に、レンがミクにあこがれる気持ち、そしてリンの行為に素直に答えられない理由も
「またあえたら☆」や「ぬすみはげどう?」などを聴くことによって理解できるのではないでしょうか。

しかし、ミクは?

ミク・ドナルド編として主役をはった、2部「みえないよるに。」以前は
「何を考え、何に苦しんでいたか」という心の内まではあまり描かれてきませんでした。
主客で言えば、常に"客"であったとは思いませんか?
もう少し平たい表現をするならば、
「リンやレンへ心情を重ねることはできるけれど、ミクは一体何を考えているのか分からないなぁ…」
こんな感想をお持ちではなかったでしょうか。
しかし、また、だからこそ「みえないよるに。」で発した「ドナルドを失いたくない」というミクの叫びが
我々の心を強く打ったとのかもしれません。
ミクという存在は「みえないよるに。」(が終わるとき)を境界として劇的に変化していると言えましょう。

さて、客→主へ。感情を我々にさらけ出し始めたミクですが、時間が足りなかったようです。
2部が完結するまでに、ミクがとった行動は高く飛んでしまったことだけ。
そして3部で再び登場したミクは、どこか悟ったような、重大な秘密を知っているような
得体のしれない底の深さを感じさせます。
3部のミクを表現するにあたり、2部で見せた姿の中で、一番近いのは「預言者ミク」でしょうか。
これもまた少し違う気もしますが…。
「きえないひとみ。」で描かれた深く暗い森の水辺を、常に背負っているような。
"客"として心情の見えなかった2部のミクとは、またまったく異なる性質を得たように見えますね。

ミクが演じ続けていた「作り物としてのアイドル」は、ミク自身にとってもアイドル(偶像)だったのかもしれません。
ドナルドとともに偶像信仰は終わりを迎え、自分が信仰していたすべてが闇に消える。
ミクに残された道は、薄暗い部室を舞台とした「預言者ミク」らしき姿だけなのでしょうか?
(→「預言者ミク」とは…詳細はこちら

アイドルとしてのミク → ドナルドを失って高く飛んだミク → (    ) → 預言者(?)ミク

2.5部こそ、空白の※部分、ミクの『こころ』を知る手掛かりになると編者は考えます。


■変容していく立ち位置
ミクの立ち位置の変化について述べていきましたが、
実は同様の変化が、他の登場人物たちにも起きているようです。これは曲順からも読み取ることができます。



■連なる言葉で思いを知る
2.5部の作品の中には、歌詞がリフレインされているものが多く見受けられます。
これは、プーチンPの制作期間が短かっ…いえ、作品に触れる我々に、言葉を「キーワード」として
感じてもらいたいという意志の表れではないかと考えます。

その中で、どの楽曲を特に注目すべきか。3つの分類をしてみました。
誤解を恐れず、編者の独断と偏見だけで言ってしまいますと、

A.「ひつじがいっぴき!」「いかり」「むねがたかなるの」
 :デッサン的な作りの楽曲
B.「かるぴー!」「ねじれたこうてい○」
 :(この2作品はニコニコ動画上にアップされていることから)割と作りこむことができた"作品"としての楽曲
C.「ふるうのかおり」
 :(プーチンPのブログ発言からすると)コンセプトとしては"作品"寄りだけれど
  音楽的な完成度としては、まだデッサン段階である(かもしれない)楽曲
というように考えられるのではないでしょうか。

A.はプーチンPが歌詞のアップとともにシチュエーションの説明をしている楽曲もありますね。
その説明と、「だれが、どんな思いで歌っているのか?」という部分が肝になりそうです。
B.C.は、音楽的な部分に関しては、プーチンPのスタンスが異なる部分があるかもしれません。
しかし、こと歌詞に注目するのであれば、「キーワードが何か、どんな謎を我々に与えているのか?」という部分
これは本編の楽曲と同様に接して良さそうです。



さてさて、やっと登場人物たち、そして注目すべき箇所に関して整理ができたのではないでしょうか。
次回からはAの各楽曲について考えていきたいと思います。

その3に続きます。
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