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【考察】「あんさつしゃ!」3部1曲目(18)を読み解く【その3】 2010.10.07[木]

動画&歌詞その1その2その3その4

【個人的考察】つづき
歌うは我らが鏡音リン。
彼女は、歌にどんな願いを込めたのでしょうか。
その2までを読んでからご覧ください。


しうかさんには「ネコ耳、しっぽ、黒、ニーハイ、表情も小悪魔黒猫な感じで!そしてアイドルアイドルさせて下さい!」って感じでお願いしたんです。(プーチンPのブログより引用)
ansatsusha1

リンがアイドルとして舞台に立つこと。
それは、一番の座をつかみとったということ。
ミクのポジションを奪い取ったということ。


妖艶な笑みを浮かべて、『クリスマスの夜まで 歌をうたって待つにゃ』と歌う彼女が
本当になりたかったのは、どんな"一番"だったのでしょうか。


■偶像と傍観者
さらに、イラストに目を向けてみましょう。
アイドルなリンの背景にいる、見慣れた人物。そう、「田代」の存在です。
我々の世界では、最近またやらかした感のある田代氏ですが、
"プーチンP世界"の「田代」は彼とはまた違うモノのようです。

おさらいしてみると、彼の初出は、2部1曲目「まほうはじゃどう」でした。
その他にも、以下複数のの曲で登場しています。まとめてみましょう。

これを見ると、いかに「田代」氏が"プーチンP世界"のあらゆる場所に出没しているかがわかります。

彼が、今後どのような役割を持って"プーチンP世界"に関わっていくのか、
そして、リンが『先生』と呼ぶ彼がどのような存在であるのかも含めて
今後の作品で考察していきたいと思います。


■gifted
ここでは、この曲の主役の一人でもある"サンタクロース"について考えてみましょうか。
「あんさつしゃ!」では、『』にサンタクロースになって迎えに来てほしいと歌っていますね。
そして、リンが歌う『』と言えば、そう、レンですね。

さて、恋い慕うレン君に対して、リンはいくつかのメッセージを投げかけています。
「スキ」と 言われたいにゃー☆』『「スキ」と 言わせたいにゃー★』。
これは、2部「きえないひとみ。」や「もんどうむようっ!」から引き継がれている、いわばラブコメ的要素です。
ただし、「もんどうむようっ!」から「あんさつしゃ!」の間に、
やはり二人の関係性に大きな進展はなかったと推測できます。
野暮を承知で現状の整理をするならば、
 リンはレンが好きだし、告白もしている。
 レンも、その気持ちは分かっている。
 ただし、レンは告白の返事はちゃんとしていない。

という、なんともかわいらしい状況なわけなのです。

加えて、『ナメクジ』と呼んでいる部分に関しても、=レン、を当てはめると
ナメクジのようにノロノロしないで、はっきり(告白の返事を)しなさいよ!
塩をかけなきゃ(危ない目にあう?死ぬ?)あたしの気持ちもわからないわけ?

と、リンがレンにはっぱをかけていると読むことができますね。

この曲で注目すべきは、リンのメッセージが、より直接的にそして大胆になっているところでしょう。
留意点は、レンと直接対峙していないことと、レンを名指ししていないこと、そして「歌」であること。
だからこそ、直接レンに言えないような"乙女心"を歌にのせられるとも言えますね。
リンはアイドルとして舞台に立ち、聴衆に向かって歌っているように見せかけて、
(ファンには、君=ファンのあなたです!と思わせておいて)
実は、やっぱりたった一人の相手に向かって歌っているのです。


■舞台裏
先ほど"歌中歌"と解釈した「あんさつしゃ!」ですが、一歩引いた場所から見てみることにしましょう。
リンにこの歌を歌わせているのは、一体誰なのか?という視点です。
プーチンPじゃないの?という方、
うp主』じゃないの?とおっしゃる方
他の曲と同様に「台詞」と考えて、リン自身が作詞作曲したのでは?と考える方もいると思います。

ここは、かなり解釈の分かれる部分ではないかと編者は考えます。
なぜなら、"プーチンP世界"を「一歩引いた場所から見てみること」と同義になるからです。
"歌中歌"と言えど、リンは歌詞にレンへの恋心をのせて歌っています。(→参考:gifted)
最も引いた位置であれば、当たり前のことですが
「プーチンP=Numtack05氏が鏡音リンというボーカロイドに歌わせている。」ということになります。

繰り返しになりますが、"プーチンP世界"は現実からフィクションへと至るレイヤー(層)が重なったメタの世界なのです。
(→参考:"プーチンP世界"はメタの世界
プーチンPが1部から描いているレイヤーは、ほぼ一貫しているといえますが、
そのものずばりの描写(ネタばらしといってもいいかもしれません)は、されていないので
"歌中歌"という新しい手法をとっている以上、注意するにこしたことはないでしょう。
むしろ、"歌中歌"こそが「メタの世界」を我々に再確認させる手段なのかもしれません。
(ネタばれ御免!反転します)
「メタの世界」の一番顕著な例が、3部最終曲「幻覚カタストロフィー」ですね。
前半部(「幻覚カタストロフィー」部分)が、うp主の作った曲として
ニコニコ動画にアップされていることを考えると、もしかしたら「あんさつしゃ!」も
同じ扱いとして解釈することもできるかもしれません。
ミクの『まぁーうp主は馬鹿だからビビってエンター連打してただけだけどねw』という台詞から推測すると、
うp主の作った「鏡音リン用の曲」ではなく、
リン自身が鏡音リンのために作った"歌中歌"と考えた方が自然でしょうか。


「あんさつしゃ!」で我々が読み取るべきレイヤーはどこなのか?
この疑問が"プーチンP世界"全体を解き明かすヒントになりうるのではないでしょうか。
今は、レイヤーが存在することを理解していただけたらと思います。


■人形師と暗殺者
なぜ、前項で長々と「メタの世界」について述べたのか。
それは、歌のテーマにあります。
言うまでもなく「あんさつしゃ!」=暗殺者です。
疑問なのは、「あんさつしゃ!」を作った人物(うp主なのか、リン自身なのか)が、赤いリンやその過去の出来事をどれだけ知っているのかということです。
赤いリン(→用語解説)は、『敵を壊していた』少女です。
彼女が具体的にどこでどのような『仕事』をしていたのかは説明されていませんが、
人の生き死にに多く関わるような、血なまぐさい仕事をしていたのはおそらく間違いないでしょう。

赤いリンは暗殺者だったのでしょうか?
なぜ晴れの舞台に暗殺者というテーマを選んだのでしょうか?

(超ネタばれ御免!反転します)
"プーチンP世界"の暗殺者といえば…テッパンノフですね。
そして彼は過去にミクを歌わせていた人物でもあります。
「あんさつしゃ!」を作った人物が、テッパンノフのことまで知っていたのだとしたら
どのような気持ちでこの曲を作ったのでしょう。気になりますね。


また、リン自身が作詞作曲したと考えると
レンにアピールしていると見せかけて、『プーチン』(に属する、リンと敵対関係にあった側)に当てつけているという考え方もできそうです。
なぜなら、「あんさつしゃ!」はリンが正常化して(ドナルドが消えて)から
初めて"プーチンP世界"で歌う曲だからです。
(「もんどうむようっ!」はあくまでおまけ曲というスタンス)

リンは、あえて暗殺者をテーマに歌っているのかもしれないですね。
敵を壊していた』少女である過去と、決別したことをアピールするために。
誰でも★ 赤くなる☆』のは、
(暗殺者が標的を)刺して血が出ているわけではなくて、(アイドルが)見つめて(君が)恥ずかしがってしまうから。
誰でも★ 息止まる☆』のは、
(暗殺者が標的の)息の根を止めるわけではなくて、(アイドルが)眩しすぎて(君が)息を思わずのんでしまうから。

 思い出したの。何もかも。
 だけど、あたしは正常化した。奴に勝った。
 そして今は、アイドルとしてこの世界にいるの。
 あたしが「あんさつしゃ!」って歌ってる意味がわかる?
 あなたたちへの、精一杯の皮肉よ。


「あんさつしゃ!」の構造として、

続きます。≫その4

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