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【考察】「なにもないもの。」3部2曲目(19)を読み解く【その4】 2010.10.21[木]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6

【個人的考察】つづき
アンビエントなミクパートから、盛り上がりを見せるレンパートへ。
やっとレン登場です。もう少しお付き合いいただけたらと思います。
その3までをご覧になってからお読みください。


■優越感と不安感
"プーチンP世界"の大きな秘密をささやくミクですが、
その内容はとても曖昧模糊としています。
聴いている我々にその全容を把握することは難しく、それはレンも同じようです。

部室と呼ばれる場所は、ミクだけでなくレンも存在を知っている部屋です。
レンは、「きえないひとみ。」を経て、遠くに飛んで行ってしまったミクを探し
この部屋にたどり着いたのでしょう。

なぜ、レンは晴れ舞台に立つリンのもとではなく、ミクのもとへやってきているのでしょうか。
編者は、複雑な感情が絡み合っているのではないかと推測します。
要素を分析してみます。


これらの感情が入り乱れた状態で、レンは部室に乗り込んできたのでしょう。


■足元がお留守になっていますよ。
リンがどん底にいたレンを救った。これは、レンにとって大きな出来事でした。
これを、ミクに「優越している者(レン自身)が、劣った者(ミク)に対して手を差し伸べる」こととして
適用しようと考えているのかもしれません。
人間関係の「型」というのは誰にでもあって、うまくいった成功例を他にも当てはめたいと考えがちです。
(これを信じれば、なんでもうまくいくのよ!と自ら身に付けた"開運グッズ"を勧めるねずみ講のおばさんだったり、
まあ、もっとやばい例を挙げればきりがないですが、)
それに近い感情をレンが持っていたのではないかと、編者は考えます。

だって、ちょっと異常なほどのテンションですもの。
「!」の乱舞に、ミクでなくても引いてしまいそうです。
2部「けっせんとうじつ!」のリンが持っているような危うさを感じませんか?


一般的には「スーパーイケレンタイム」ともコメントされるこのパートに、
水を差しているようで恐縮なのですが…。
でも、よくセリフを聴いてみてください。
俺にはこの世界が よく分からないんだよ!
以前からレンは"プーチンP世界"懐疑的な姿勢を取っています。
これは、2部「またあえたら☆」~「きえないひとみ。」で何度も訴えていることからもわかりますね。

何かがおかしい。だけど、何がおかしいのかはわからない。

ミクを元気づけているようで、実はミクに対してすがっているのです。
しかも、その直前でミクは(婉曲な表現を使っているにしても)
この世界』の秘密をレンに教えているのにもかかわらず、です。
ミクの語るささやきに、本気で耳を傾けていないことも、実は最初の一言でばれてしまっています。
人を励ますには、まずその人の心を理解しなくてはならないのに。

このように、レンのへたれナメクジ根性は変わっていません。
その根性はそのままで、テンションだけ上がって『でもとにかく 俺はここにいる!』と言われても
元気づけられている相手としてみれば、まあ到底信頼できるものではないですよね。

けれども、根拠のない万能感を持ち、自らに陶酔してしまっているレンは
その危なっかしさに気づいていません。
レンはまくしたてます。

なんにもできないけど、そばにはいてやれるから。

なんて傲慢な励ましかたでしょうか。
レンができることは他に本当に何もないのか、ちゃんと模索したのでしょうか。恐らく、否です。
そして、レンがミクそして"プーチンP世界"のためにできることは、ミクのそばにいることなのでしょうか?
これもやはり否です。
作品をすべてお聞きになっている皆様であれば、わかりますよね。


■HUB
だから『』、『ポテト』に関しても、ミクへの表面的なご機嫌取りに見えてしまいます。
おさらいになりますが、『ポテト』=ケミカル系の薬物と編者は解釈しています。
2部前半のミクの大好物でしたが、「きえないひとみ。」ではドナルドを追うために食べていた節があります。
テリヤキバーガー』を用いても引きとめることのできなかったミク。
彼に会えないのであれば、
彼女にとってポテトは、意味を持たないものになり下がってしまっているのではないでしょうか。
そんなミクに今更ポテトとは…レン君は少し空気が読めていないようです。
そもそも、そういったものとは縁を切ったはずでは…?

続けましょう。
ここで少し気になったのが、『羽生(はぶ)の話』なんですよね。
羽生と言えば、将棋の羽生善治氏(→参考:Wikipedia-羽生善治とは
だからこそ、部室=将棋部?といった解釈コメも生まれたのだと思うのですが、
そのまま羽生善治氏を指しているとは考えにくいんですよね。
では一体『羽生』とはなんなのでしょうか。
将棋の名人、頭の回転が速い、頭脳明晰などなど…
いろいろ思い浮かぶイメージはありますが、いまいちピンと来るものがありません。
羽生』という表現を使った、何かの比喩と考えたほうがよさそうです。

また、HUB(ハブ)という解釈をすることもできますよね。(→参考:Wikipedia-ハブ (ネットワーク機器)とは
ネットワークにおけるハブの語源、"車輪の中心"とも言えるかもしれません。
回る"プーチンP世界"の中心、回る運命の輪の中心、という気の利いた表現だとしたら
レンもなかなか侮れないと思います。
どちらにせよ、何が中心に置かれているかを、レンはまだ知らないのですが。
羽生』に関しては、判明次第さらに論じたいと思います。


■君泣きたまふことなかれ
ミクが泣くこと。
"プーチンP世界"において、このことは重要な意味を持っていると編者は考えます。
(→参考:泣かないで恋心よ
「みえないよるに。」で出した解釈は、ミクは、未来が変わるときに涙を流すのかもしれないということでした。

これを当てはめると、
レンは、未来が変わってほしくないと考えている、と捉えることができます。
今現在進んでいるのは、リンがアイドルとして一番になり、レンと二人ずっと一緒に過ごせるかもしれない未来です。
(この未来は、あくまで、「レンがそう思っている」と推測しているに過ぎませんけれど)

リンと自分にとって幸せな未来が、ミクの涙によって変わってほしくない。

レンがそう考えていたとしても、不思議はありません。
となると、やはりレンの行動は、ミクを単純に励ましているというより、
やっぱり自分のために動いている印象を受けてしまいます。
もしかしたら、レンの異常なテンションは道化を演じているゆえ、なのかもしれないですね。
そう考えると、リンの晴れ舞台ではなく、ミクのそばにいる理由も見えてきます。

レンは、
ミクのもとに行って励まし、ミクに涙を流させないことによってリンの未来を守っている
(とレン自身は思っている)
からだと。

レンの思惑としては(ミクにもリンにもいい顔ができる)最善策をとったつもりなのでしょう。
でも、レンの行為は独りよがり。ミクには通用しないようです。


続きます≫その5

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