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【考察】「またあえたね☆」3部3曲目(20) を読み解く【その3】 2010.10.30[土]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6

【個人的考察】つづき
ミクの歌う「さいごのうた。」。
彼女の"最後"はなにに向けられたものなのか。
その2までを読んでからご覧ください。


準備が整ったところで、まずは前半ミクパート「さいごのうた。」から読み解いていきます。
入れ子でいうと、一番内側の部分です。(→参考:マトリョーシカ

最初に、「さいごのうた。」のざっくりとした印象や気になる部分を列挙していきましょう。
  1. 昔のミク」が歌っている
  2. ミクが君との別離をうたった歌である
  3. 君とはなのか?
  4. ミクは強がっている
  5. 君の気持ちとは?
  6. 君との別れは悲しいけれど…
    このような感じでしょうか。それでは順に見ていきます。

  1. 「昔のミク」が歌っている
    前回も少しふれた「昔のミク」についてですが、ここでさらに詳しく紐解きますね。
    投稿者コメントにあるとおり、「さいごのうた。」を歌っているのは、「昔のミク」です。
    この「昔」は時系列的にいうと、2部4曲目「またあえたら☆」の前半ミクパートとほぼ同じであると考えます。
    根拠は、イラストが同じであることと、この物語(プーチンPシリーズ)が2つの時代をまたがって動いているからです。

    mataa

    2つの時代とは、ボカロのリンレンが"プーチンP世界"を駆け巡る「現代・東京編」と、
    二人がボカロになる前の"赤の時代"(ロシア時代)すなわち「過去・ロシア編」です。(→参考:赤の時代とは

    物語全体がこの二つの時代に的を絞って展開されているので、さらにほかの過去が存在するとは考えにくい。
    そして、「またあえたら☆」で、レンが『流れる歌は 君と聴いた ミクの曲、懐かしいな』と呟いています。
    ここから、「またあえたら☆」ミクパートは、ロシア時代に作られた歌だと推測できます。
    総合すると、「さいごのうた。」は、ロシア時代にミクが歌っているということが分かります。

    ☆解釈まとめ1→「昔」=「ロシア時代」


  2. ミクが君との別離をうたった歌である
    さて、その内容について。
    この歌は『』への呼びかけによって成り立っている歌です。
    では、君とはいったい誰なのでしょうか?
    ミクが呼びかける相手(『』や『』)といえばドナルドですが、先ほどの時制を考えると、そうではなさそうです。
    なぜなら、ミクがドナルドと出会ったのは2部1曲目「まほうはじゃどう」(東京・現代編)だからです。

    (ただし、君=ドナルドと読んでも筋の通りそうなセリフ回しですね。
     「昔のミク」という注釈がなければ、"プーチンP世界"における「さいごのうた。」としてとらえ、
     ミクが"プーチンP世界"から『次の世界』へ旅立つのかとも思ってしまいます。
     しかし、あくまで編者の解釈は、"プーチンP世界"=『次の世界』です。
     どうして混乱を招くのか?プーチンPのミスリードを誘う言葉選びもさることながら、
     ドナルドと『』の共通点がその要因になると考えられます。これはまた後で)

    ☆解釈まとめ2→』≠ドナルド


  3. 君とは誰か?
    やっと『』の正体について、核心を突くことができそうです。
    』は、ドナルドではない。『』は、ロシア時代にミクを歌わせている人物である。
    上記二つの手がかりから考えられるのは、初音ミクの前の持ち主(マスター)だということです。
    実は、「またあえたら☆」で述べたミクAfterミクBeforeの解釈がここで生きてきます。
    ミクは、「過去・ロシア編」でも「現代・東京編」でもボーカロイドであることは変わりません
    しかし、ここには境界線があります。
    • "プーチンP世界"に来た後のミク:ミクAfter
    • "プーチンP世界"に来る前のミク:ミクBefore

    これを、ミクの持ち主という観点で見てみるとどうでしょうか。
    • ミクAfterの持ち主:うp主(底辺P)
    • ミクBeforeの持ち主:「前の持ち主」

    前の持ち主がどのような人物なのかは、まだここでは明かされていません。
    先の作品で判明していくことになります。その際にもう一度立ち戻れたらと考えています。

    ☆解釈まとめ3→
    ミクが『』と呼びかける人物はミクの「前の持ち主」
    ミクは中古品としてうp主が手に入れたもの


  4. ミクは強がっている
    ここでは、「さいごのうた。」を歌うミクの心情について考えてみましょう。
    ミクは、前の持ち主との別れをどう考えているのでしょうか。

    』に呼び掛ける彼女の言葉から読み取れるのは、「強がり」です。
    強がっているミクは、本当の自分の感情をさらけ出していないため、回り道をする必要があります。
    それは、前の持ち主の気持ちを考えること。そこからミクの心情は解明できそうです。
    ただし、「さいごのうた。」において、前の持ち主が気持ちを「直接歌う」場面はありません。
    あくまで、ミクが前の持ち主の気持ちを推し量って歌っています。

    ここはちょっと混乱しそうな部分なので、もう一度整理しますね。
    編者はこう解釈しています。
    「さいごのうた。」は、厳密にいえば、前の持ち主がミクに歌わせた曲ではない。
    ミクが、前の持ち主に呼び掛けている、ミクのセリフとしての曲である。
    (性質としては、歌中歌である「あんさつしゃ!」とは対照的ですね。)
    (ネタばれ御免!反転します)
    このスタイルの曲は、3部になってから作品の大きな要素の一つになっていきます。
    その最たるものが、「こころにこえを○」だと考えます。


    ☆解釈まとめ4→
    ミクは『』との別れを望んでいないが、』を気遣って平気なふりをしている


  5. 君の気持ちとは?
    次は、ミクのセリフを通して、前の持ち主の気持ちを読み解いていきましょう。
    悲しい顔してる』など、『』を気遣うミクの言葉からは、前の持ち主の落胆ぶりを垣間見ることができます。
    理由ははっきりとわかりませんが、持ち主はのっぴきならない事情でミクを手放すことになったようです。
    持ち主はミクと別れることはすごく悲しい、できれば手放したくないと感じている。
    けれども、自分ではどうにもならない力でもって、別れざるを得ない状況になってしまった。

    話は脱線してしまいますが、ここでわかることは
    ミクと前の持ち主は直接コミュニケーションをとることができないという状況です。
    編者はこの状況を、別れを歌った「さいごのうた。」だからではなく、ずっと前からそうだったと考えています。
    ボーカロイドはあくまでソフトで、いわゆるPCの中の住人であり、持ち主と直接話せない。
    ミクが"プーチンP世界"に来る前にいた世界は、より我々の世界に近いということが言えるでしょう。
    ただし、前の世界でもミクには感情があり、持ち主を気遣うことができることが異なる部分です。

    ☆解釈まとめ5→
    』もミクとの別れを望んでいない
    しかし、ミクを手放さざるを得ない状況になってしまった


  6. 君との別れは悲しいけれど…
    以上より、本当のミクの気持ちが見えてきます。
    ミクと前の持ち主は、たがいにコミュニケーションをとることはできませんが、いわば相思相愛の関係にあります。
    しかし、前の持ち主の事情で別れなければならなくなってしまいました。

    ミクは声の届かない持ち主に呼びかけます。
    忘れられる 分かっている これが「さいごのうた。」でしょ?

    ☆解釈まとめ6→次回へ!

ミクの本当の気持ちは、「またあえたら☆」との比較で見えてきます。
分かりにくい記事になってしまいました。ごめんなさい。今日はここまで。
続きます。≫その4

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