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【考察】「ゆめにさよなら☆」3部5曲目(22)を読み解く【その3】 2010.12.08[水]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6


【個人的考察】つづき
リンの気持ちに応えるまでに成長したレン。
その姿を目の当たりにしたリンは。

その2までをお読みになってからご覧ください。


■レンの成長、再び。
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やっと3部で「レンの成長」について論じることができるようになりました。
感慨深いです。
以前「なにもないもの。」の通称スーパーイケレンタイムでは、
編者は少々辛辣な発言をさせていただきました。
(→参考:足元がお留守になっていますよ。
というのも、すべてはこの場面があったゆえです。

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あのときは、まだレンは成長の途上にありました。
ミクに対して、『元気づける』と口では言いながらも、その実ミクにすがっているへたれナメクジでした。
俺は何もできない、力のないダメ野郎だ。
自分で自分の可能性を否定し、
"プーチンP世界"を疑うことはできても、対抗する力を持たないことを嘆くばかりでした。
ミクはそんなレンの尻をひっぱたいて、目を覚まさせます。
人の心配なんて 強い者がする事』とは、レンの無力さを自覚させると同時に
"プーチンP世界"に抗うのに「強い力」が必要あるのか、という発想の転換を促しているのです。

そして、今作ではリンも『力なんて必要ないよ?☆』と言っていますよね。
そうなんですよ。
女の子たちは分かっているんです。
 理想じゃない 本当の君がね
 助けにくる… ゆめじゃない現実

ここでいう『理想』とは、いくつかの意味を持っていると考えられます。
ただし、リンが今現在も「理想を描いている」わけではないことを注意してください。
くどく説明すると、
「リンが理想としているであろうレン像」をレンが勝手に描いて萎縮している
というのが今までだったわけです。
では、レンが勝手に「リンが理想と思っている自分の像はこんな感じ」なんだという部分を挙げてみましょうか。

  1. リンが漠然と描いていたであろう、理想像
    リンはドナルドと戦い、記憶を受け入れ、正常化しました。
    彼女は自分自身を取り巻く"プーチンP世界"をも変えるような強さを持っています。
    そのリンがレンに求めているのは、王子様でした。
    でも、これはしょうがないこと。14歳の女の子が異性に理想を描くのは当たり前であって
    それを真に受けて「俺じゃ釣り合わない…」と嘆いてもしょうのない話です。

  2. リンがロシアの記憶を取り戻すまでに描いていた、レンのロシア時代
    具体的に言えば、1部6曲目「しあわせなの!」のあたりでしょうか。
    ロシアで 戦った あの頃に 戻る日も近い
    これは、かなり難関ですね。だってレンは犬だったのですから。

レン君もそこまで馬鹿じゃないし、時流の流れや人の機微に関しては嗅覚が鋭いので
リンがレンを求めていることは痛いほど分かっているのですが、尻込みをしていました。
もっと強くならないと、リンの王子様にはなれない。
そう思い込んでいたのではないでしょうか。
「なにもないもの。」でのスーパーイケレンタイムも、「力」を持ちたいがゆえの焦りだったのかもしれません。
リンはレンを救いました。
もし自分がミクを救えたら、リンと釣り合うまでの力を持ったと言えるのではないか?
短絡的にそう考えたとしても不思議はありません。

けれども、リンが求めているのは『』を持った"王子様"なんかではありません。
信じてたわ ひとりにしないとね☆
すべての作品を通じて発していたメッセージの一つが、「ひとりにしないで。」でした。
(この台詞も、大きな伏線回収だと言えますね)
そう、理想に縛られていたのはレンだけなんです。
リンはそのままのレンが、自分のそばにいてくれることだけをずっと願っていたのです。
だって、『主役は あたしよ 君は あたしのもので』(しあわせなの!)でも
まれに見るダメ野郎だから ほっとけない』(きえないひとみ。)でも、
読み取れるのは、かっこいい、強い君になって。ではないですよね。
君が好き。あたしのものになって。という純粋なメッセージです。

レンは、リンの真摯なメッセージと、ミクの激励(?)によって、やっと成長することができたのです。
彼の成長はこれからも続きます。その変化については後の作品を待つことにしましょう。


■少女漫画とマシンガン

「ゆめにさよなら☆」は、3部でも屈指の人気曲です。3部の中で比較してみます。
(2010/12現在)マイリストの数は「あんさつしゃ!」に次いで2位。
「あんさつしゃ!」が、3部の1曲目で長く聴かれていること(「ゆめにさよなら☆」より半年ほど発表が早い)、
カラオケ配信もされていることを考えると、いかにこの作品がリスナーに愛されているかがわかりますね。

では、それはなぜなのでしょうか?
編者はこう考えます。曲と歌詞の両面で、歌詞にもなっている「少女漫画的要素」が
詰め込まれているからだと。
一体、それはどういうことなのか、考察していきます。

そもそも、プーチンP作品のリスナー層はどの辺りにあるのかというところからはじめましょうか。
ここは編者の推測が多分に入っている部分ですので、読み飛ばしてしまっても構いません。
現在、リスナーの多くを占めているのは、女性です。
1部の頃とだいぶ客層が変わり、若年齢化しているようです。
(これはボーカロイド音楽のリスナー全体の傾向とも一致しています)
変化しているのは、音楽よりも物語を重視しているリスナーが増えていること。
プーチンP作品は、「わりとポップに見せかけてマニアックな音楽要素を取り入れている曲が多い」のですが
そちらへの言及はだいぶ少なくなっています。
(たしかに3部では、プーチンP自身が物語優先の作品作りをしている部分も見受けられます)
あとはリンとレンのカップリングが好きであること、
ボーカロイドだけではなく、他の作品(漫画など)も好きであること、
マイナーな曲を知っている自分がちょっと好きであること、
悪ノP(マイリスト)など連作手法をとった作品群が好きであること。

彼ら、彼女らのニーズは、物語のドラマチックさと、少女漫画的手法にあると
思い当たったとしても不思議はありません。

「ゆめにさよなら☆」は、3部前半の山場。終わりの始まりの曲です。
リスナーにどう楽しんでもらうか。プーチンPはきっと考えたことでしょう。
というわけで要素を挙げていきたいと思います。


以上より、リンのセリフにも登場する『少女漫画』がいかに手法として取り入れられているかが
お分かりいただけたでしょうか。

細切れになってしまいましたが、
続きます。 ≫その4
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