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【考察】「ゆめにさよなら☆」3部5曲目(22)を読み解く【その6】 2010.12.13[月]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6

【個人的考察】つづき
少女漫画的、では終わらないのがこの世界。
リンを取り巻く「人々」を読み解きます。

その5までをお読みになってからご覧ください。


リンとレンはラブコメ路線まっしぐら。
しかも、リンはなにやら暗い影を引きずっている様子。
しかし、そんなシリアスでも少女漫画でもない部分こそが、プーチンP作品の真髄です。
今回は、その「部分」について考察していきます。


■愛と笑いの夜
本項で論じるのは、過去作品との類似性です。
と言っても音楽性の話ではありません。状況と構成に関する共通点の多さです。
その曲とは、2部2曲目「けっせんとうじつ!」。
おさらいします。
「けっせんとうじつ!」の舞台は、学校の校舎裏。
リンが告白するためにレンを呼び出すという場面です。
共通点は、リンとレンの恋愛要素が強い作品だということ、にも関わらずレンパートが(ほぼ)ないこと、
そして、リンとレン以外の「人物」が多く登場しているということです。

まずはじめに、恋愛要素の強さについて。
「けっせんとうじつ!」はリンがふられ、「ゆめにさよなら☆」ではリベンジを果たすなど
二人の状況は全く異なりますが、どちらの曲も彼ら二人の恋愛模様を描いた曲ですね。
プーチンPの連作は、よくサスペンス、ミステリ、アクション、成長物語など多くの評を受けていますし、
音楽の多様性と同じく、物語のテーマも一つのジャンルに絞ったものではありません。
その中で、これら2曲は特に「恋愛」を強く打ち出している共通点を持っています。

つぎに、レンパートの少なさ
リンパートが独白スタイルをとっていると言ったほうが分かりやすいでしょうか。
「けっせんとうじつ!」では、『悪いね』のみ、「ゆめにさよなら☆」にいたっては一言も発さないレンですが、
その存在感たるや、改めて論じる必要もないほどです。
2部以降は、特に会話形式の曲が多く発表されている中にあって
この2曲は、リンが胸の内を吐露することで、レンの感情までも表現している作品だと言ってよいでしょう。

ここでやっと出てきた、リンレン以外の登場人物について。

「けっせんとうじつ!」の告白現場には、多くの人物たちが存在しています。
このイラストに描かれているだけで、田代、ドナルド(声ネタあり)、ミク(ネギ)。
さらに、レンは阿部さんを現場に連れてきた、と編者は解釈していますので
阿部さんもこの列に加わりますよね。

「ゆめにさよなら☆」も同様に列挙してみましょう。
まずはこちら。左にうっすらとしかし確実にいるのが、田代氏です。

その他に、声ネタと画像で登場しているのは3人。
登場順に、監督・阿部さん・長州力です。
(敬称がばらばらなのはご了承ください。あくまでキャラ名ととらえてくださるとうれしいです)
次の項では、各登場人物の意味するものと、
「けっせんとうじつ!」との共通点、相違点を考えていきたいと思います。


■先生!
毎度おなじみ田代氏。本当によく見かけます。
田代は「けっせんとうじつ!」「ゆめにさよなら☆」両方に登場する人物です。
彼自身が2つの作品の共通点と
彼は"プーチンP世界"のいたるところに存在し、リンやレンを監視しているかのようです。
我々は田代=盗撮・覗き見というイメージを持っていますね。
(参考:田代とは - 2ちゃんねる・巨大掲示板・IT用語辞典サイト)
田代、と表現されるモノは、"プーチンP世界"の中をいつも覗き探っている存在だと言えます。
そろそろ、ご覧の皆さんの中でも田代の正体が固まってきましたか?
彼はこれからも登場する象徴的な人物ですので、
どこで出てくるのか、誰の後ろにいるのかなどを見ていく必要がありそうです。


■3人の男たち
次はこちら。登場順に、監督・長州力・阿部さんです。
 「愛してる」 "セコムしてますか?してないんですか?":監督声ネタ
 「愛してる」 "なにコラ!タココラ!":長州力声ネタ
 「愛してる」 "やらないか":阿部さん声ネタ
 "吐いた言葉飲み込むなよ、お前":長州力声ネタ

久しぶりに声ネタが炸裂しましたね。
「ここがなければいいのに…」という初心者から、
「これでこそプーチンP」と喝采をおくる重症患者まで
コメントの温度差がかなり激しい後半部です。
プーチンP連作における、声ネタ・音ネタは基本的に、多少の差こそあれど物語に関係のあるものが使用されています。
これは、プーチンPインタビューでも言及されています。

実は結構大切なんですよ、あの辺(ゆめにさよなら☆)の台詞。話に沿った、意味のある音ネタなんですね。

プーチンPの作品作りは、シリアスになりすぎず、笑いにも走りすぎない
ぎりぎりのラインをついてくるのが常です。いつもどこかで「引っかかり」をつけてくることが多いですよね。
「またあえたね☆」のごんぶと然り、「ねむりたいのに!」のテッパンノフ登場シーン然り。
ただし、上記二つは声ネタが入ってはいるものの、かなりシリアスな場面でした。
そして、「ゆめにさよなら☆」。
冒頭のレンの前蹴り、リンのセリフ、そして強いメロディとリフレイン。
完全に泣かせにかかっています。
じゃあ、そのバランスはどうやって取るか。その回答が声ネタだと言えるのではないでしょうか。

話を戻します。
彼らは、田代と若干意味合いの異なる登場人物たちです。
田代氏は、存在そのものが"プーチンP世界"と深い関わりのある、象徴的な存在であるのに対し
3人は「台詞」が重要になっているからです。
誰が言ったか、ではなく、何を言ったか。
よって、彼らの言葉をそれぞれ読み解いていく必要があります。


3人の男たちは、リンに対して
警告し、心配し、不安をあおり、「本当にそれでいいのか?」と問いかけています。
彼女はどこへ行こうとしているのでしょうか。



「ゆめにさよなら☆」考察、いかがでしたか。
この作品から見えてくることは、
放たれた銃弾によって物語が動き出したこと。
リンの覚悟は、今後の物語に大きくかかわってくるであろうこと。

彼女が感情を爆発せさせて叫んだ言葉たちは、未来に危うい影を落とすものばかりでした。
次回は、残された二人の闘いに迫ります。

「かがみのむこう>」(動画・歌詞)


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