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【考察】「かがみのむこう>」3部6曲目(23)を読み解く【その3】 2011.01.29[土]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6その7

【個人的考察】つづき
前回は、「形式」という観点から曲を紐解いてみました。
「かがみのむこう>」は会話形式であること、登場人物の二人(鏡音レンと神威がくぽ)の関係性は
リンを媒介したものであること、これらを押さえていただけたらと思います。
その2をお読みになってからご覧ください。


■彼の影
まずはおさらいから始めてみましょうか。

編者は、がくぽの存在について以下のように考えています。
神威がくぽは、ロシア時代にいた赤いリンの同胞です。(以下、同胞・神威と呼びます)
ロシアにいた同胞・神威は、鏡音レンと同じ顔を持った少年です。
赤いリンとは同年輩であり、彼女と同様の「仕事」をしていたと考えられます。

彼は、赤いレンを撃ち殺すことで黄色いスカーフ事件のきっかけを作り
赤いリンに殺されてしまいました。
がくぽは、そんな同胞・神威の記憶を持つボーカロイドであり、ドナルドの仕事を引き継いで
リンを消すために"プーチンP世界"にやってきました。

彼は、(我々にとっては)謎に包まれた"プーチンP世界"のことをよく理解しているようです。
なぜ、自身がこの世界に降り立ったのか。
この世界は、どのような世界なのか。
なぜ、存在しうるのか。
彼は消滅をもたらす死神であるとともに、実は世界をあるべき姿に整える役目を負っているようなのですが…
これは、これからの作品で詳しく述べていきたいと思います。


■わかれたもの
冒頭、両者は一歩も譲らずにらみ合いをしている状況です。
彼らはそれぞれ、相手の出方を待ちつつ、隙を探っています。

さてそんな神威パート(1)、実は非常に重要な情報を含んだ台詞だということはお気づきでしょうか?
レンと対峙したがくぽ。彼は、もちろん「鏡音レン」のことも理解しています。
分けられた下等なもの おまえもボカロになって
がくぽの台詞は、まさにレンに対して向けられてますね。
この『分けられた』という言葉、どこかで聞いたことがありませんか?
そう、2曲目「なにもないもの。」でミクが歌ったあのフレーズです。

 でも あの子は 分けられたの…
 「こわすもの」と
 「ぬすむもの」と彼…
 誰かに「つたえるもの」に


あくまでも個人的な意見ですが、編者は以下のように考えています。
あの子=ボーカロイドになる前のリン(メインの成分は我々のよく知るリン。赤いリンの記憶を持つ鏡音リンのことです)
ただし彼女は、赤いリンそのものとは違います。
これからは区別するために「はじまりのリン」と名づけましょうか。
はじまりのリンは、いくつかの役割を持った「もの」たちに分けられました。
(→詳細:さえずる小鳥の言葉を聴け
あの子→「こわすもの」+「ぬすむもの」+彼(=誰かに「つたえるもの」)
各要素すべてを、今解き明かすことはできません。
ここでは、彼=誰かに「つたえるもの」説を立てて話を進めたいと思います。


■任務失敗
分けられたものたちの解釈は、非常に難しいです。
その他の方の解釈を否定する気は全くありませんし、そもそも編者の解釈が必ずしも正しくないことも理解しています。
その上で、「つたえるもの」=ドナルド説の根拠を述べたいと思います。


「こわすもの」の代入も含め、わけられたものたちの考察については、
今後もさらに進めていけたらと思います。

次回は、神威の「動揺」について論じるつもりです。
続きます。

その4

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COMMENTS

考察再開ですね。また読ませていただきます。
はっきり言って内容が難しいですがw
「つたえるのもの」解釈難しいですよね。私はルカとしたので、編者さんのこの考察は興味深いです^^

・リンが「鏡音リン」になるときにはすでに存在していた
のところですが、リンが鏡音リンになったのは時系列的には1部ですが、その時にいたのは1部の登場人物だけではないので、候補を1部の登場人物の中だけで絞るのはどうかと思いました。1部だけに絞ってしまうと、ぬすもむの=レン つたえるもの=ドナルド こわすもの=リン で固定されて迷う余地ないですしね。
歌わせる=つたえる というのもしっくりこないところではあります。
2011-01-30 日 17:44:47 | URL | torment #- [ 編集 ]

>torment さま

コメントありがとうございます!

「つたえるのもの」の解釈、本当に難しいです…。
分かりやすさに関しては、この後の曲のネタバレもあるので、放棄しつつありますw

> その時にいたのは1部の登場人物だけではないので、
> 候補を1部の登場人物の中だけで絞るのはどうかと思いました。

編者は、"プーチンP世界"にいる登場人物が「分けられたもの」の構成要素だと思っています。
なぜなら、無垢なマシンガンの本体=はじまりのリンがボーカロイド・鏡音リンという器に入り込む際に、
その他の要素「ぬすむもの」「つたえるもの」を切り離したと考えるからです。

・分かれたタイミングは、時系列的には1部(tormentさんの仰るとおりです)
・"プーチンP世界"=東京・現代編で、ルカやテッパンノフの存在していた世界=ロシア・過去編
・1部="プーチンP世界"の物語
であると編者は考えます。

これらを総合します。
東京・現代編である"プーチンP世界"で、はじまりのリンが「ぬすむもの」「つたえるもの」を切り離した
としたら、要素たちはリンと同じ「現代」にいると考えるのが自然ではないでしょうか。
レイヤーの全く違う「過去」に飛ばされてしまったとは考えにくい気がします。

編者解釈では、「過去」のルカやテッパンノフと同じレイヤーにいるのは、あくまでも
イリーナや赤いレン、同胞・神威であって、はじまりのリンではありません。

だからこそ、分けられたものたちは"プーチンP世界"の住人。かつ、ミクは「なにもないもの」。
『伝えることもできない虫けら』は、ボーカロイドになれず、リンとのパワーゲームに負け、
世界からはじかれてしまったドナルドではないかと仮説を立てています。

> 1部だけに絞ってしまうと、ぬすもむの=レン つたえるもの=ドナルド こわすもの=リン
> で固定されて迷う余地ないですしね。
はい、その通りです。こわすもの=リンだと考えています。そこは、「迷っている」と書いた自分のミスです。

> 歌わせる=つたえる というのもしっくりこないところではあります。
ここは、編者も上手く解釈出来ていない部分ではあります。
歌わせること=伝えることだとは考えていません。
本当ならば、彼らは「はじまりのリン」として融合した存在であるのが普通です。
だから、「伝えること=『絶望の歌』を歌うこと」と考えてみてください。

で、"伝える"相手が誰かってことだと思います。
ルカだとしたら、「悲しい事件」を我々(のような一般の人間)に向けて伝える行為をしています。
しかし、編者は「おしまいだぜ!」の白字リン=はじまりのリンと解釈し、
「悲しい事件」を広めてほしくない勢力のために、「悲しい事件」を回収してその結果を報告すること
=伝えること。だと考えています。

"伝える"相手は、「悲しい事件」を広めてほしくない勢力。
「悲しい事件」を回収する手段が、『絶望の歌(というトリガ)』。
でも、『絶望の歌』は、無垢なマシンガンの本体しか歌えない。
ので、「歌わせる=つたえる」のではないかと考えています。

まとまりがなくて申し訳ありませんでした。
今後の考察で、ちゃんとまとめますね。
2011-01-31 月 01:25:28 | URL | 編者 #- [ 編集 ]

う~ん、難しいw

とりあえず思ったのは、ネタバレを考慮する必要性ってあるんでしょうか? 編者さんのブログを読むのはプーチン曲をかなり聞きこんだ人だと思うのですがw
まあ、この点は編者さんが決めることで私が口を出すところではないですね^^

あと時系列的に と言ったのは1部の時点でもルカやテッパンノフは生きていたのでは? と思ったということです。

・"プーチンP世界"=東京・現代編で、ルカやテッパンノフの存在していた世界=ロシア・過去編

こう書かれると現在の時点ではルカやテッパンノフは消滅してしまった後のように思えますが、ちゃんと3部で出てきますしねw ひょっとしたらがくぽも「製造」は終わっていたかもしれませんし。
だから1部だけに絞るのはどうかなと思ったのです。
2011-02-01 火 00:27:40 | URL | torment #- [ 編集 ]

>tormentさま

コメントありがとうございます。
やっぱり分かりにくいですか…orz

> とりあえず思ったのは、ネタバレを考慮する必要性ってあるんでしょうか?
ここで言う「ネタバレ」は、プーチンP作品のではなく、当ブログで解釈していく上でのネタバレです。
今回なら「つたえるもの」=ドナルドだと考える、みたいな。
なので、聞き流しちゃっていいですよー。

ここから本題。
----------
しかし、追加質問をしてくださったおかげで、
編者とtormentさんの認識の食い違いがどこにあるかが
おぼろげながら分かってきたような気がします。

それは、やっぱり「時系列の扱い」だと思います。

> 現在の時点ではルカやテッパンノフは消滅してしまった後のように
> 思えますが、ちゃんと3部で出てきますしねw 

そこなんです。編者の解釈では、
"プーチンP世界"が始まるのは「ルカやテッパンノフは消滅してしまった後」
なんです。
・第3部の中には時間軸が「2つ」存在する
・1つめ:ルカやテッパンノフの存在していた世界=ロシア・過去編
・2つめ:"プーチンP世界"=東京・現代編
・これら2つの時間軸は、重なり合うことはない

もっとわかりやすく言うと、
第3部のルカ曲「ねむりたいのに!」「たびにでよう!」「こころにこえを。」
と、「こころにこえを。」と同時間・別視点の曲=「こころにこえを○」の物語が終わった後に、第一部"プーチンP世界"の物語が始まると考えています。

それには一応根拠があって、プーチンPが、以下のように言及されているからです。
> とりあえず、ルカのお話は完全に過去のお話です。
> なので現在のリンレンストーリーとは全く別に動いています。
(プーログ☆第1回)
> シリーズ動画に出てくるルカ自体過去のお話なんですけどねw
(プーログ☆第76回)

ですから、ルカが楽曲として登場するのは第3部ですが、
リンたちが活躍する第1部→第2部→第3部という時間の流れと
ルカたちの時間の流れは完全に切り離された別物だと認識しています。
分解すると、
(イリーナと犬の物語)→(ルカの物語)→→→第1部→第2部(イリーナ&犬抜き)→第3部(ルカ抜き)
って感じでしょうか。

さらに言うと、ルカたちの住む「世界」と"プーチンP世界"は全く違うレイヤーに存在すると解釈しています。
もし、仮にルカと「鏡音リン」が同じ時代に存在したとしても、彼女らが直接相対することはありません。(もちろん、編者はルカと「鏡音リン」は違う時間軸にいると考えています)
ルカと相対するのはあくまでイリーナです。

> ひょっとしたらがくぽも「製造」は終わっていたかもしれませんし。
それは、可能性として編者も考えていた部分ではあります。
なので、がくぽ a.k.a. 同胞・神威は「こわすもの」の要素に非常に近い存在だと思います。
そのうえで編者が第1部にこだわるのは、
第2部までと第3部以降の物語の性質が異なっているからです。
なんというか…物語が「動く」のは第2部までで、第3部以降は動いてきた物語の秘密が明かされているんじゃないかと。(根拠はほとんどないのですが)
この辺りはもうちょっと先を待つ必要がありそうですね。

少しはtormentさんと自分の認識の溝は埋まったでしょうか…
質問疑問を投げかけていただいたおかげで、こちらの考えもまとまってきたような気がします。ありがとうございます。

で、ご相談が。
このやりとり、別途記事に起こしてもいいですか?
2011-02-01 火 22:13:57 | URL | 編者 #- [ 編集 ]

長々と懇切丁寧に解説してくださってありがとうございます。ようやく理解しましたと同時に解釈の違いに驚きました。
時系列が必ずしも曲順に進んでるわけではないということですね。

(イリーナと犬の物語)→(ルカの物語)→→→第1部→第2部(イリーナ&犬抜き)→第3部(ルカ抜き)

確かにそういう解釈も成り立ちますね。
でもこの解釈だとしゃべりば!でのミクのセリフとかみ合わないような気もしますが、そのことはその記事で話すことでしょうね。

別途記事構いませんよ。私のやり取りなどが役に立つのでしたらどんどん使ってくださいな^^
2011-02-01 火 22:57:37 | URL | torment #- [ 編集 ]

>torment さま

返信ありがとうございます。
では、まとめさせていただきますね。
2011-02-01 火 23:15:03 | URL | 編者 #- [ 編集 ]

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