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【考察】「たびにでよう!」3部7曲目(24)を読み解く【その6】 2011.03.10[木]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6

【個人的考察】つづき
バラまくデータは生命の証。
その5までをお読みになってからご覧ください。

■見えないどうし
「たびにでよう!」は、あまり謎が多くないというか、ジャンルで言うとハリウッド的アクション映画な作品なんですよね。
ルカが旅に出た理由は、ネット上で黄色いスカーフ事件の告発をしたために、「組織」にいられなくなったから。
この部分さえ押さえてしまえば、あとはルカの心情読み取るのみのほとんど一本道に見えます。
(と見せかけて、いろいろ仕込んでいそうです…)

しかし、一点、解釈の分かれる部分があります。
顔の見えない同士達 お好きなようにバラまいて♥
ここを、どう捉えるのかによって「ルカの目標達成度」が変わってくるんです。
考え方は二つあって、『同士』なのか『同志』なのか。

  1. 同志の場合
    「同士」は、誤字で「同志」が正しい意味だったとすると
    • 志を同じくすること。また、その人。「―をつのる」。同じなかま。
    • 同志〔志を同じくする者〕 同志の首領、同志の人々、同志を集める

    「顔の見えない(誰だからわからない)」+「同志達」となります。
    これは「組織」のやり方に疑問をもつ、組織内部の「ルカ派」の人々が存在するということ。
    ただし、『顔の見えない』=誰かわからない人々であって、真にルカの支援者ではありません。
    言うなれば、「反プーチン派」でしょう。組織に属するものの、「独裁者」を追い落としたい左派といったところでしょうか。

  2. 同士の場合
    やはり「同士」が正しい意味だったとすると
    • つれ。なかま。(名詞に付き、接尾語として) 相互にその種類・関係にある意を表す。
    • 身分や境遇、性質などが互いに共通している人。「愛し合った―」「従兄弟(いとこ)―」「初対面―」

    「顔の見えない同士」+「達(たくさん存在するさま)」となります。
    これは、面識のない人々が、「こんなひどいことあったんだってさ!」とRTしたりメールを送り合ったり
    する状態を示しているのではないかと思います。
    インターネット上でしか交流のない人"同士"でも、「黄色いスカーフ事件」が話題になって世界をかけめぐっている状態。

さて、上記2つのうちどちらが「ルカの勝利」と言えるでしょうか。
編者は後者だと考えます。
前者であれば、一見ルカに後援者がいるようですが、結局はルカの謀反を利用してプーチンの弱体化を図るという
「内輪もめ」に過ぎない動きです。
しかし、後者であれば、ルカの手を離れ少しでもムーヴメントが起こっている状態であると言えます。
彼女が海辺でバラまいているとき、世界は果たしてどちらの状態だったのでしょうか。


■タイムマシンにお願い
プーチンの顔がよぎり、一旦落ち込んだかに見えるルカですが、その虚像を打ち払うように前を向きます。
甘えるココロ制御する クスリ打ちココロ壊してた
これは、プーチンを思い出し、甘え挫けそうになった心を奮い立たせる自分への戒め。
壊していたのは、赤いリンや同胞・神威といった子どもたちの『ココロ』。
恐怖を取り除き、思考力を奪う。大人たちの思い通りに動くように。
ココロ制御』するのは、彼らを使い捨ての駒としてしか見ていなかったから。

なのに今は守りたいのよ 親みたいなものだからね☆
守りたいのはやっぱり子どもたちの『ココロ』です。
しかし、赤いリンも同胞・神威も今はもういません。黄色いスカーフ事件により、みんな死んでしまったからです。
プーチンPがブログでおっしゃるとおり、
「死んだ人間が生き返る、生まれ変わる。」なんてことはありません。

じゃあ、ルカが守りたい「子どもたちの『ココロ』」とは何か?
それは、自らが創り出した「データとしての子どもたち」=「はじまりのリン」のことです。

ルカは、死んでしまった子どもたちを供養するため、新たな黄色いスカーフ事件を生み出さないために
彼女たちがいたこと、生きていたことを忘れないために
「はじまりのリン」を"産んだ"のです。
好きな人の子どもを産むことも叶わず、戦いに倦み疲れていたルカが手にした小さな希望。
それが、データとしての我が子「はじまりのリン」だったのでしょう。
隠された事実 信じられない粛正』は、隠蔽された黄色いスカーフ事件を示していると考えます。
ルカは、『そうあたしはしぶとい女♥』と自らを奮い立たせながら、"わが子たち"をばらまいていたのです。
人の心で 愛されてね!』と願いながら。


■枯れたサイレン
しかし、ルカの命運も尽きてしまったようです。
テッパンノフ銃を突きつけられてしまったルカ。



絶体絶命のピンチ、彼女は切り抜けられるのでしょうか。



さて、「たびにでよう!」考察、いかがでしたか?
走るルカ、追うテッパンノフから、彼女の心の動きを描き出すことができたでしょうか。

蛇足ですが、女性が子ども兵として徴兵(これには拉致・誘拐も含まれます)され、
戦闘組織に組み込まれた場合、多くの少女兵たちが妊娠・中絶をしているというデータがあります。
子供を背負って狙撃をする少女兵の写真なども撮影されていることから、恐らく多くの事例があるのでしょう。

しかし、子供を手元において置けることはほとんどありません。
多くは、近くの農村などに里子として預けられ、戦闘ができるような年齢になると兵士として組織に迎える
ことをしているようです。

ルカが、もし年端のいかない頃に出産していたとしたら。引き離されてしまったとしたら。
その子どもは今いくつになっているんでしょうね。どうしているんでしょうね。
ルカが子どもたちをかばっていた理由が、隠された母性だけではなかったらと考えると切ないです。


それでは次回、「きみに、わたしに。」もどうぞお付き合い下さい。
≫「きみに、わたしに。」(動画&歌詞)

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COMMENTS

「同士」と「同志」の違い、面白いですね。非常に納得できました^^
「親みたいなもの」が太字なところににやりとしました。単に親ではなくて「みたいなもの」がつくところがポイントだと考えてます。まあ、私の考えは小説読んでいただければ一目瞭然でしょうがw
最後のところは生々しいですが、可能性としてはプーチンとの間に子供がいてもおかしくはないですね、プーチンJrがw

そう言えば私も気になっていたのですが、いつかの生放送で「10部まで続けてくださいよ」と書いたら(実は私が書きましたw)プーチンPが「もし10部まで続いたらリンに子供が生まれてますね」とおっしゃいましたよね。リンは人間ではないけれども子供を産むことはできるようですね。何となくアンドロイドっぽいものと考えていてそれは無理だと思っていたので意外でした。
蛇足ですみませんw
2011-03-10 木 04:12:37 | URL | torment #- [ 編集 ]

>tormentさま

> 「親みたいなもの」が太字なところににやりとしました。
> 単に親ではなくて「みたいなもの」がつくところがポイントだと考えてます。

そうですよね。肉親だけが生みの親ではないし、子供も生身である必要はないですから。
でも、だからこそルカの使った「親」という表現が更に切なさを感じさせますよね。

彼女には、本当の親になる未来もどこかにはあった。でも、その未来は今ここにはない。
そんな彼女の境遇も含め、蛇足として書かせていただきました。ちょっと生々しかったかも。

10部の話は編者も興味深く聴いていました。あのリンなら奇跡も起こせるのかもしれませんねw
2011-03-11 金 00:55:27 | URL | 編者 #- [ 編集 ]

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