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【考察】「うそつきはだれ?」3部9曲目(26)を読み解く【その2】 2011.06.25[土]

動画&歌詞その1その2その3
【個人的考察】
対峙するリンとリン。
「あたしの中」と表現される世界で、嘘をついているのは?


お久しぶりです。
やっと「うそつきはだれ?」考察を始められそうです。

頭の片隅で待ってくださっていた方、大変お待たせいたしました。
「うそつきはだれ?」は、その"頭の片隅"が舞台になります。
今回のテーマは、舞台
「舞台」がどんなものであるか、を中心に読み解いていきたいと思います。


静かな始まり。
リンは、自分の住む部屋("寮"『メゾン・アッー』)に戻り、そこで力なく倒れこみます。



そしてブラックアウト。
明けると、灰色の空。


■「イリーナ」
一番最初に、これだけ述べますね。
「うそつきはだれ?」で、明かされた大きな秘密が一つ。
それは、ロシア時代、孤独に戦い自ら命を絶った少女の名前です。
当ブログではずっと"赤いリン"と定義し呼んできた少女。

【!定義!】
「赤いリンの名前は、イリーナである」

彼女の名前についてのあれこれは、後ほど論じることにいたします。


■今
さて、まずはお約束の時系列整理から始めることにいたしましょうか。
「うそつきはだれ?」は、現代編に分類される曲です。
(→詳細:tormentさんと語る、プーチンP作品の時間軸のはなし

現代編は、
1曲目「あんさつしゃ!」→2曲目「なにもないもの。」→3曲目「またあえたね☆」
→5曲目「ゆめにさよなら☆」→6曲目「かがみのむこう>」→8曲目「きみに、わたしに。」
と続く、
鏡音リン・鏡音レン・初音ミクなどのボーカロイドが活躍する"プーチンP世界"の物語。
編者はそう定義しています。

しかし、今回はかなりイレギュラーなんですね。
舞台は、"プーチンP世界"であって、"プーチンP世界"でない。
もうちょっと厳密に表現するならば、
舞台は、現代編"プーチンP世界"に存在する、"我々が鏡音リンと呼ぶもの"の頭の中
ということになろうかと思います。
冒頭のセリフで『ここ…あたしの中なの?』と言及していることからも、ほぼ間違いないと言えましょう。
ここで編者が、"リン"ではなく、わざわざ"我々が鏡音リンと呼ぶもの"と表現しているかについては
これからの物語を追うことで明かされていきますので、お楽しみに。

今後、「現代編"プーチンP世界"に存在する、"我々が鏡音リンと呼ぶもの"の頭の中」というのも
まどろっこしいので、ここではリンの「内面世界」という用語で定義します。

リンの内面世界で繰り広げられる二人の「リン」たちの対話が、「うそつきはだれ?」になります。
「うそつきはだれ?」は第4部につながる大きな伏線のお話です。


■続・箱庭の箱女
まずは、舞台の「外側」から整理していきます。
さて問題。
「うそつきはだれ?」が始まるまでに、リンが実際に登場した最後の場面はどこだったでしょう?
答えは、3部5曲目「ゆめにさよなら☆」。

yumeni2
リンががくぽに銃を向けられ、あわやのところでレンに救われ、がくぽから逃れるために走るあのシーン。
彼女のヘッドセットは破壊されてしまいました。

これは何を意味するのか?
狭義では『バックアップはもう刺せない』、ということ。

"プーチンP世界"のボーカロイド達は過去の記憶をロードすることも、 偽の記憶を上書きすることも自由です。
赤いレンの記憶を持った鏡音レンしかり、同胞・神威の記憶を持った神威がくぽしかり。
しかし、記憶を入出力する器官が壊れてしまったことで、
リンは現在の記憶すらバックアップできない状況に陥ってしまいました。

はい、ここでもう一つ問題。
3部2曲目「なにもないもの。」で、ミクは自分のことを何と呼んでいたでしょうか?
答えは、『なにもないもの』ですよね。
何が『ない』のか?それは、「ボーカロイドではない」記憶です。
先ほどの例を挙げるならば、レンもがくぽもボーカロイドです。
ボーカロイドという箱に、犬(赤いレン)や少年(同胞・神威)の記憶が入っている状態。
対して、ミクにはボカロではない記憶は持っていない。
だから「(非ボカロの記憶が)なにも(入って)ないもの」となるわけです。
この公式をリンに当てはめてみるとどうでしょうか。
ボーカロイドの「鏡音リン」という箱が、リンの外側であると言えます。
(ここでは、リン="プーリン"≠鏡音リンと考えてください)


■後ろの正面だあれ
では、中身は?

他の曲の考察でも繰り返し述べていますが、
もともと、リンは、多くの要素が絡み合った化合物のような存在です。
"プーチンP世界"におけるリンは、声も姿も鏡音リンですが、

「はじまりのリン」から「ぬすむもの」と誰かに「つたえるもの」を切り離したもの。

赤いリン=イリーナの記憶を持つ、ボーカロイド・鏡音リンと認識されるモノです。

(→参考:はじまりのリンとは - わかれたもの
「鏡音リン」という箱に「イリーナ」という中身が入った状態

この定義は、2部~3部「ゆめにさよなら☆」まで変わることはありません。
中身=イリーナと考えてよいでしょう。

しかし、「うそつきはだれ?」で定義が崩れてしまいます。
"白文字で語るリン"と、"赤文字で語るリン"の「二人がいる」ことです。

彼女がかなり深刻な状況であることは容易に読みとれましょう。
リンが膝をつき倒れこむなんて、初めての描写です。
単にヘッドセットが壊れて『バックアップはもう刺せない』からではありません。



原因は『(リン)に撃ち込まれた弾』にあります。
そこには、『カケラ』としての『彼がいる』からです。
  


■対話するもの
先ほど、「うそつきはだれ?」はリンの内面世界のお話だと述べました。
内面世界にいる人物は二人。
歌詞の面でいえば、"白文字で語るリン"と"赤文字で語るリン"
考察の面でいえば、元からの住人である「イリーナ」と、がくぽに撃ち込まれた弾に入っていた「彼」。
2組の選択肢をうまく組み合わせると、イリーナが、そして彼が語る『うそつき』が浮かび上がります。

その組み合わせについて、編者の結論だけ先に述べてしまいますね。

非常にざっくりと言ってしまえば、「うそつきはだれ?」は
舞台:「現在の」鏡音リンの内面世界
登場人物:イリーナ、ドナルド

ということなんですよね。

舞台と登場人物については、整理できたでしょうか。
「なんで?理由は??」と思った方、すみません。
「うそつきはだれ?」は、まず編者の解釈の結果を述べてから、
理由について肉付けをしていく形式を取りたいと思います。

登場人物が彼ら二人であることの根拠などは、次回以降論じていきましょう。

続きます。
その3

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COMMENTS

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2011-06-25 土 21:03:10 | | # [ 編集 ]

>シロさま

はじめまして。コメントありがとうございます!

返信が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
ヒントとは、動画へのコメントでしょうか。
いろいろな方のコメント、解釈の参考にさせていただいています。
ありがとうございます!
2011-06-29 水 00:03:41 | URL | 編者 #- [ 編集 ]

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