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【考察】「じゃましないでね☆」3部10曲目(27)を読み解く【その3】 2011.07.22[金]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6

【個人的考察】つづき
走り出すミク。
彼女が手にした希望とは。

その2までを読んでからご覧ください。


前回は、イラストや曲調から「じゃましないでね☆」の3部における役割を論じてみました。
"クライマックスシリーズ"と銘打たれた一連の作品は、
「ミクがどん底から立ち上がる」流れが描かれていると考えます。
また、リンとミクの立ち位置がちょうどここで入れ替わっていることなどから、
大きな区切りの作品であると編者は考えます。

今回は、2部7作目「みえないよるに。」との関連性と
ミクが何に気づいたのかを中心に歌詞を見ていくとにしましょう。


■迷子になるわ
毎回恒例、時間軸の整理をもう一度おさらいします。
ミクは、3部では以下の行動を取っています。

となるわけです。
「きみに、わたしに。」でミクが見つけたのは、『カケラ』の一部でした。
(リン)に撃ち込まれた弾 そこにカケラ…彼がいるはずよ!
たしかに、『』はいましたよね。どこに?リンの内面世界に。
がくぽがリンに撃ち込んだのは、ドナルドのデータの一部。
ドナルドは鏡音リンの中にいるイリーナを消しに、再び"プーチンP世界"へ舞い戻ってきたのでした。

ちょっと余談。
ミクは『カケラ』と表現していますが、2部「みえないよるに。」で消えてしまったドナルドと、
リンの内面世界にいるドナルドの違いって"ミクにとって"何なんでしょうね。
編者としては、あの赤と黄色のビジュアルを持っていないことと、
プーチンから与えられた使命が限定的になっていること("プーチンP世界"のおしまいから、イリーナのおしまいへ)
ではないかと思っています。
なぜそこが疑問かというと、ミクが何回も『カケラ』と表現しているからなんです。
ミクが愛したオリジナルのドナルドと、今リンの中にいるドナルドは決定的な何かが違うんでしょうね。
ボディがないだけじゃなくて、もっと大きなもの。
もしかしたらミクとの思い出が消えてしまっているのかもしれないですね。
だとしたらかなり切ないです。


■線条痕は何を語る
話を戻します。
ミクは、3部の大部分を『部室』で過ごしています。
なぜ?それは、ドナルドを探すため。
2部7作目「みえないよるに。」は、
リンとのゲームに負けたドナルドが、消える前にミクと最後のデートをする場面を歌ったものでした。
(→詳細:【考察】「みえないよるに。」2部7曲目(15)を読み解く【その4】/blog-entry-93.html)

2部でミクは、ドナルドと過ごす間に多くのことを知りました。
なぜドナルドとリンが存在を賭けたゲームをしているのか。
アメリカとは?ドナルドとは?"プーチンP世界"とは?
「みえないよるに。」の夜ミクパートを聴けば、彼女があの時点でどれだけ多くのことを知っていたのかが分かります。
多くのことを知っていたミクが、知りたかったこと。
あきらめない わたし捜す 君に またね 逢えるはずよ☆
消えてしまうドナルドに、もう一度会いたい。

クスリで「高く飛んで」もドナルドを自身のもとに引きとめることができなかったミク。
彼女は「きえないひとみ。」で『アイドルやめる』『一番なんかくれてやんよ!』と言っていましたが、
ただ自暴自棄になっていたのではないと編者は考えます。
アイドルでいる/一番であることは、ミクにとって自身の存在を肯定する唯一の手段でした。
(→詳細:"プーチンP世界"に溺れる子供たち)
けれども、彼女はドナルドに出会い、愛し愛されることを知りました。
ドナルドが消えた時点でもう、彼女の優先順位は変わっているんですよね。
みんなに愛されるアイドル初音ミク<ドナルドを愛するミク
よって、ミクがアイドルを引退した背景には、ドナルドを探すという決意があったのだと考えています。

部室を出て、「約束の地」水道橋へ向かうこと。
それは、ドナルドを探すミクの長い旅が終わりを迎えようとしていること。


■ものがたりの余白
3部でミクが知ったことは、
ドナルドやリンやレンのルーツと、彼らがどこから来たのかということでしょう。
彼らのルーツは、赤の時代=ロシア時代にあります。

以前、"プーチンP世界"と"赤の時代"の世界には、時間的・空間的な隔たりがあると述べさせていただきました。
(→詳細:tormentさんと語る"プーチンP世界"の時間軸の話

test1

ただし、断絶された二つの世界の中で唯一形を変えずに存在することができた人物がいます。
それはボーカロイド・初音ミク。
彼女は、ロシア時代に『前の持ち主』のもとで歌い、現在はうp主のもとにいると編者は考えます。
イリーナやほかの人々のように、人間だった過去はありません。ずっとボーカロイドのまま。
存在がイレギュラーなミクだからこそ、ロシア時代に何があったのかを知ることができたのでしょう。

「みえないよるに。」との関連性で大きなものとしては、


細切れですが、今回はここまで。
次回は、「こころにこえを」2部作との関係を論じます。
「こころにこえを。」「こころにこえを○」のネタばれありきで話を進めますので
曲をお聴きのうえご覧ください。

続きます。
その4

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