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【考察】「じゃましないでね☆」3部10曲目(27)を読み解く【その4】 2011.09.10[土]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6

期間が空いてしまって申し訳ありません。そろそろ再開できそうです。
まったりお付き合いください。


【個人的考察】つづき
ミクが知ったのは、過去の記録と隠された記憶。

今回は、「こころにこえを」2部作との関係を論じます。
「こころにこえを。」「こころにこえを○」のネタばれありきで話を進めますので
その3までと、上記2曲をお聴きのうえご覧いただけたらと思います。


■「終わってしまった物語」
前回、初音ミクは"プーチンP世界"と"赤の時代"の世界をつなぐ存在であると述べさせていただきました。
「じゃましないでね☆」は、ミクが現在から過去のことについて言及している話なんですね。
ミクがいるのは"プーチンP世界"です。

ここでいう"過去のこと"とは、「こころにこえを。」「こころにこえを○」で終わる
ルカとテッパンノフの物語のこと。

あなたのココロの声 素直にわたし歌う』は、
「こころにこえを○」でミクが当時のテッパンノフの心情をくみ取って歌っていることを表しています。
また、『チープなあの売女が 気付いたのね、最後に…』の『売女』=ルカを表しています。
ルカが気付いたこととは、「こころにこえを。」の『スパイで 死ぬのねw』のくだりであろうと編者は考えます。
しかし、ルカはテッパンノフが本当に気付いてほしかったことを最後まで気付きませんでした。

気付いてほしかったのは、テッパンノフの気持ち。
テッパンノフは、ミクの『前の持ち主』です。ミクが心を傾けた最初で最後の「マスター」なんですよね。
イメージとしては、初音ミクが発売された当時(2007年)に流行した"機械の歌姫""マスターへの報われない思い"
ロシア時代のミクが感じていたのではないでしょうか。

ミクはPCの中で、テッパンノフの作った歌を歌う。
ミクにとってそれはとても素晴らしい出来事だった。
しかし、ミクがその喜びをテッパンノフに直接伝えることはできない。
そして、テッパンノフはミクではない「人間」に思いを寄せていた。

だからこそミクは、『前の持ち主』のことを『あなた』と優しく呼び、
ルカのことを『売女』と呼んで『アワレダネ☆』と嘲っているのでしょう。
未来の世界からもう終わってしまった物語を覗くミクは、"語り部"としての役割を担っています。
「預言者」は未来だけを語るわけではありません。


■彼女が語り部になった理由
ここからは、『前の持ち主』=テッパンノフ、『』=ルカを前提に考察を進めていきます。

「じゃましないでね☆」は全編に渡り、ミクがテッパンノフへ語りかける形式を取っています。
ただし、テッパンノフはこの時間軸、東京・現代編には存在しません。
離ればなれになってしまった(もう会うことのできないであろう)テッパンノフに向けて
ミクは独白ともとれるような語りかけをしています。

これは、2部8曲目「きえないひとみ。」ミクパートと似通った部分があると思いませんか。
「きえないひとみ。」ミクパートは、ドナルドが消えたあと。
「じゃましないでね☆」は、テッパンノフがいなくなったあと。
ミクが誰かを愛しく思うと、相手はいなくなってしまう。そんな運命を持っているかのようです。

しかし、高く飛んで現実逃避を図った「きえないひとみ。」と違い、
「じゃましないでね☆」は、彼女が大きく踏み出す場面を描いています。
失ったドナルドと再会するため、運命と対峙する決心をしたのです。

ここからはそう、わたしが創る 見た事無い世界を!!
このセリフは、3部8曲目「きみに、わたしに。」の『どこまでも続くループに ヒトは絶えられない生き物なの
と呼応していると考えます。
ルカが種をまいて、そして芽吹いた『あの子たち』の物語。
しかし、その物語はがくぽが3部6曲目「かがみのむこう>」で『ここでも同じ結末』と言っているように、
幾度も繰り返され、同じ結末をたどってきました。

けれども、"プーチンP世界"には非常にイレギュラーな存在、ミクがいます。
過去を知り、ドナルドの正体を知り、"プーチンP世界"の成り立ちを知るミクだからこそできる
見た事無い世界』の創造。
それは、もしかしたら『あなたが望む未来』であり、『』が望んだ未来かもしれません。
ミクがどのような世界を望み、行動しようとしているのかは4部を待つことにしましょう。

彼女が語り部になったのは、
テッパンノフへの思慕が大きな意味を占めています。
そして、彼らが遺した『あの子たち』の物語の、悲しい『ループ』を断ち切ること。
巡り巡って、一度失ってしまったドナルドをとり戻すことにもつながるのです。


■復讐するは我にあり
この項では、『小さな復讐』について論じていきます。

復讐、どこかで聞いたようなキーワードですよね。
編者は以下のように考えています。
復讐』≒ルカの『限りなく小さな戦争』=黄色いスカーフ事件の伝播
ルカがしたことは、隠ぺいされてしまった黄色いスカーフ事件を世界中にばらまくこと。

(ネタばれ御免!反転します)
ルカが志半ばにしてできなかった復讐は、
  • なかったことにされた子供たちの無念を晴らす
  • 自分を捨てたプーチンの権威を失墜させる

でした。ルカの行為の裏に隠された思いを知ったテッパンノフは、
愛した彼女の遺志を受け継いであることを行いました。
「あること」はまだ明かされていませんが、テッパンノフがいたからこそ
"プーチンP世界"が生まれたと言っても過言ではありません。
そして、テッパンノフを愛したミクが「預言者」になりそれをさらに受け継いだのだと考えています。

だから、結果的に嫉妬しているルカの遺志を実現しようと奔走していることになって
『ちらつくの笑い声が不愉快!!』と言っているのでしょう。
想いの一方通行をざっくりと表すならば、
ミク→テッパンノフ→ルカ→プーチン
といったところでしょうか。
(もやもやとした解釈で申し訳ありません)


復讐を『みせたい』対象は『君たち』。
君たち』が一体誰を指すのかは、悩ましいところです。
ミクが『』と呼ぶときは、前の持ち主またはドナルドを指すことが多いのですが
「じゃましないでね☆」では、前の持ち主=『あなた』と呼んでいます。
では、ドナルドかというと違和感があるんですよね。
我々リスナーを指しているという可能性も捨てきれない指示語です。

わたしが創る 見た事無い世界を!!
わたしだけ声に出せる!
上記二つのセリフから見えるのは、ミクの固い決心と強い意志。
その裏には、ルカとテッパンノフの物語がありました。
誰もなしえなかった膠着した世界のループを断ち切るために、ミクは走り出します。


あと少し続きます。≫その5
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