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【考察】「じゃましないでね☆」3部10曲目(27)を読み解く【その5】 2011.09.24[土]

動画&歌詞その1その2その3その4その5その6

【個人的考察】つづき
リンとあの子、レンと犬。似ているようで異なる鏡像関係。
ミクの変化とレンの成長とは。

その4までをお読みになってからご覧ください。


前回は、ミクがなぜ語り部になったのかと、
ロシア・過去編である「こころにこえを」2部作との関係を論じてきました。
今回は、東京・現代編のリンレンとミクの関係を改めて考えていきます。


■髪は女の命です
今回、登場人物たちの外見がかなり変化して登場しましたね。
特に大きな変化があったのはミク。
2部9曲目「きえないひとみ。」からはトレードマークのツインテールを解いた姿だったミクですが、


なんとばっさりボブまで切ってしまいました。

髪型を変えるのは、失恋をしたときだといいます。
しかし、編者は単純に「ミクが失恋したから髪を切った」とは思っていません。

物語の演出としては、うずくまっていたミクが本格始動するということ。
もう少しミクの心情によりそう表現をするならば、
「初音ミク」であること(2部までは、彼女の拠り所はまさに「初音ミクであること」でした)を
捨て去って、一人の恋する女として駈け出していきたいという心情のあらわれです。
もし、失恋云々とからめるのであれば、
今リンの中にいる「ドナルドのカケラ」がどんなものかミクが理解したからなのかもしれませんね。

ちなみに、ミクの髪型をしうかさんにオーダーする際に
「木村カエラみたいなボブでお願いします」と言ったとか。
動画コメで「クスリ抜くのに髪切るよな」なんてものもありましたね。
ここにもちゃっかり背景に田代がいます。

次にレン。
彼も衣装をおめしかえしています。


その前にサンタの衣装を着ていたことを考えると、


この格好は、寮でいつも着ている私服なんでしょうか。
取る物もとりあえず、レンは「約束の地」へ駈け出しています。
ちなみに(2回目)、レンのパーカーに入っている”N”の文字は、「Numtack」の頭文字から来ているそうです。
(出典元:UStreamプーラジ☆でのインタビュー)
プーチンPが一番自己投影しているのがレン、という話でしたが…他にも理由があったら面白いですね。

最後にリン。
彼女は、2部からずっと着ることのなかった「公式服」を着用。


しかし、その行為は彼女の意志ではないようですが…
これは、後ほど詳しく述べていきたいと思います。


■リンと犬とあの子とお前(リン編)
さて、ここからはリンレンミクの関係性を語ります。
この項で取り上げたいのが、リンとレンを示す言葉です。


なんとびっくり、ミクがリンのことを普通に『リン』と呼んでいます。
これまでミクは、リンのことを『(と書いてリンと読む)』と呼んでいましたね。
逆にリンはミクのことを『初音ミク(と書いてメス豚と読む)』と呼んでいたりと、
「女の対決」色が強い、2部のミクとリンの関係性を象徴する呼称でした。

また、この習慣(?)は、2部1曲目「まほうはじゃどう」からずっと続いてきたもので、
3部8曲目「きみに、わたしに。」でも使用されていました。
しかし、ここにきての『リン』呼び。背景には何が隠されているのでしょうか。

注目すべきは、動画のイラスト。久しぶりに出てきた「鏡音リン」の公式絵。
編者は、このイラストの人物こそが、ミクの指している『リン』であると考えます。
はい、ここでおさらいです。
前回3部9曲目「うそつきはだれ?」のミクとレンのskypeチャットを思い出してみてください。
ミクは、リンの現在の状態をどのように表現していましたか?

Miku@Numtack
 (略)
 多分あの子は分離してる。
 鏡音リンの中で、だけどね。


ミクの認識では、『あの子』と『鏡音リン』は違う存在であるということが見えてきますね。
分かる事無く わたしと同じ』なのは、リン。ボーカロイド・鏡音リンのことを指しています。
どう同じなのか。それは、「なにもないもの。」
過去の人間の記憶を持たない、ただのボーカロイドであることではないでしょうか。

「うそつきはだれ?」でも述べましたが、"プーチンP世界"を疾走してきた「リン」は、
ボーカロイド・鏡音リンという箱に、ロシアの少女イリーナの記憶が入ったものでしたね。
2部までの鏡音リンとイリーナは不可分の存在でしたが、がくぽによって「ドナルドのカケラ」を撃ち込まれ、
現在は、

で分離を始めていることが描かれていました。
よって、ミクにとっての『あの子』=イリーナであることが分かります。
では、『(と書いてリンと読む)』と呼んでんでいたのは誰だったか?
恐らく、鏡音リンとイリーナがうまく共存していた状態、
「イリーナが嘘をついていた状況」のことを『(と書いてリンと読む)』と認識していたのかもしれません。

ボーカロイドを利用して、世界をひっかきまわすイリーナのこと(ドナルドを消した)
そんなイリーナを生みだしたルカのこと(前の持ち主とミクが分かれる原因を作った)
大きくひっくるめて『キライダワ☆』なんでしょうね。


■リンと犬とあの子とお前(レン編)
では、レンも同様に『』と『お前』が異なる存在を指しているのでしょうか?
編者の考えでは、恐らく否です。
レンは確かにボーカロイド・鏡音レンにロシア時代の犬の記憶が入った存在かもしれません。
しかし、犬と鏡音レンがそれぞれ何かを企んでいたわけではないですし、
そもそも黄色しスカーフ事件(イリーナと犬の物語)から、「ぬすむもの」として切り離された
いわば作られた存在です。

よって、ミクが以前から呼んでいる『』呼びを踏襲したものと、
単なる呼びかけとしての『お前』であると考えています。
ただ、ミクが言及するレンの(未来の)行動には注目すべき点があります。

は止めるの 単純だから!
そして己を知ーるの
一度消えると決めた、お前にそれを止める
権利、ないよ?無力ねw

ミクの予想、ちょっとした預言と言ってもいいでしょうか。
イリーナの記憶を持った鏡音リン、いわゆる"プーリン"
ドナルドのカケラが介入したことによって、風前の灯の存在です。

もう消えてもいい!』(3部5曲目「ゆめにさよなら☆」)

単純なレンだったら、きっとリンが消えるのを止めるように奔走するでしょう。
でも、その行為によって無力な己を知ることになるわ。
だって、幸せな嘘の記憶を見ていたリンに、ロシアの記憶を取り戻させたのは
ほかならぬレンだもの。
(2部8曲目「きえないひとみ。」で)自分が消えてなくなりたいっていうわがままでね。
引き金を引いた犬に、リンが消えることを止める権利なんてないのよ。


このパートの動画が、「きえないひとみ。」レンパートの
耳をふさぎ表情がうかがえないレンを使用していることからも、
ミクは、今までのレンのままなら、リンを救うことなんてできないと言っているのです。


■リンと犬とあの子とお前(ミク編)
ただ、ミクはレンをただ突き放して嘲笑しているだけ、ではないことを忘れないでください。
「なにもないもの。」で遠まわしにレンを叱咤激励し、
「きみに、わたしに。」では『あの子たちに幸せを与える役目』と自らを称し、
「約束の地」水道橋へとレンを導いたのはミクです。

すくわれたいの?すくいたいの?
怠け者の神様を信じているの?
それじゃ遅いの!掴めないどー☆
奴のケツを引っぱたいて奴隷にする!


リンに救われただけの哀れな犬で終わるのか、リンを救う『主人公』になりたいのか。
ミクはレンに選択を迫っているのです。
2部までのレンは誰かが世界を変えてくれることを望んではいましたが、
自ら世界を変えようとはしていませんでした。
世界を変えようとささやいたのはドナルドだし、レンの手を取り世界を変えてくれたのはリンでした。
新生ドナルドによってリンが危機に陥った今、世界を変えてくれる都合のよい『神様』なんていやしません。

それじゃ遅いの!掴めないどー☆
神様だって?運命だって?そんなものはくそくらえ!
未来を作るのは自分自身なんだから!


ミクさん前向き。
奴隷』は、『田代』=Google先生という解釈も成り立ちますね。
田代を跪かせると息巻いていたのはミクですから。
また、『未来はあたしの奴隷よ!』とかけていると考えると、
』=未来という解釈もできます。
ひっぱたかれたケツドラムの主は、奇しくも「森の妖精」と呼ばれているなど、
プーチンPにとっての見えない「未来」を表現している…のかもしれません。
(→参考:ガチムチパンツレスリングとは -ニコニコ大百科)

あと一回続きます。
その6

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