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【考察】「こころにこえを○」3部12曲目(29)を読み解く【その5】  2012.12.20[木]

動画&歌詞その1その2その3その4その5

【個人的考察】続き
彼が彼女を殺した?

「こころにこえを。」「こころにこえを○」両作品を「こころにこえを」2部作と呼び、
横断的に考察していきます。
「こころにこえを」2部作をご覧になってからお読みください。

お久しぶりです。当ブログにおいでいただき、ありがとうございます。

やっとこさの「こころにこえを○」考察最終回です。
今回のテーマは、「テッパンノフはなぜ幸せをつかみそこねたのか?」です。
前回、過酷な人生を『全てが運命○』と悟り、圧倒的な幸福感に包まれていたテッパンノフ。
けれども、我々は知っています。
テッパンノフが手に入れたと思った幸せ=ルカ、はもうこの世にいないことを。
彼が犯した失敗とはなんだったのでしょうか?


■人を呪わば穴二つ
男女の違いを論じるにあたって、「男は夢想家、女は現実派」とはよく言ったもの。
一般論に頼ろうという気はあまりないのですが、テッパンノフとルカの思考には
性差がよく現れていると言えましょう。

テッパンノフは、二人で組織から逃れられると考えています。『彼女といつまでも 逃げ続けるさ
どうやって?『身代わりを殺して』。
テッパンノフの計画はおそらくこう。
  1. ルカの代わりに、他の人間を殺害
  2. その死体(もしくは証拠)をもって組織に嘘の報告
  3. テッパンノフは組織からフェードアウト
  4. ルカと一緒に逃避行

ここからが幸せの道なんだよ!』と自信満々ですが、その自信はどこから来るのでしょう?
荒唐無稽な甘い計画だと言わざるを得ません。

対してルカ。
さしのべられたバラを手に取りながらも、ひっそりと死んでいきました。


彼女には未来なんて描けませんでした。組織から逃れられないと思っていたからです。
そもそも、ルカはテッパンノフを信頼してさえいなかったのです。
「こころにこえを。」でルカがテッパンノフを疑う描写はありませんでしたが、
最初から彼の言葉を信用していなかったとしたら納得がいきませんか?
「おれとにげないか?」(全部ひらがななのは、きっとたどたどしいロシア語なんでしょうね)
これが本気だろうが嘘だろうがどっちでもよかったんです。
テッパンノフの手に落ちた≒組織に捕まったと同じ。

テッパンノフの過ちはいくつかあります。
ひとつめは、生きるために他人を殺すという手段を取ろうとしていた根性です。

身代わりを殺してさ!

人を殺すことでは自分は幸せになれないと思っていたから、
初音ミクで埋め合わせをしていたはずなのに。
ここでも覗く、培われた歪み。三つ子の魂百までといったところでしょうか。
お天道様は許してくれなかったんでしょうね。

人を殺して、人は幸福になっちゃいけないのです。


■愛のままにわがままに
ふたつめの過ちは、ルカの生きる糧であった「希望」を最後の最後で潰したこと。

少年達の 殺し合いなどねつ造だとね 広めるだけさ

「世界で一番悲しい子供達と犬のストーリー」は、ルカの最後の希望でした。
世論を動かしたいという野望だけではない、もっとピュアな語りが入っていました。
あの物語をみんなに信じてもらえるなら、死んでもかまわないと思うほどに。
まさしく、今”プーチンP世界”に存在するイリーナの『生みの親』はルカです。

ルカは物語に、失われた自分の少女時代も投影していたに違いありません。
しかし、テッパンノフはそれを侵したんです。
ルカにスパイの濡れ衣を着せ、ルカの身代わりを殺すことは、
“他人”にとってはナイスアイデアかもしれません。
もう追手がかからない、晴れてルカは自由の身。

でも、それでいいの?


■許されざる者
ひとりよがりだったこと。テッパンノフの一番の過ち。

彼女もきっと分かってくれるはずさ☆

色々こじらせている人間にありがちな独善的な判断なんですよね。
その前に、彼には言葉の壁があったんですが
「彼女にとって、それが一番いいに違いない」
ねえ、彼女に聞いてみた?そう尋ねたくなってしまいます。

ルカは本当に望んでいたのでしょうか?
もし望んでいなくても、テッパンノフの計画を知っていたら
あんなに早くルカは自殺を選ばなかったかもしれません。
「バカじゃないの?できるわけないじゃない」そういったかもしれないんです。
でも、これがコミュニケーションってやつです。
善後策を議論して信頼が芽生える可能性も
真っ向から否定されてこっぴどく振られる可能性も
テッパンノフは潰してしまいました。

少なくとも、彼女に計画を伝えていれば、彼女は絶望に突き落とされたままに死ぬことはなかったはずです。
テッパンノフが自分の気持ちを本当に伝えていれば。

彼の絶頂はまさに今ありました。
ここからが幸せの道なんだよ!

しかし、傍らにいる愛しい人は命を手放そうとしています。
テッパンノフは気づきません。
ほんとうの意味でルカを見ていなかったんです。
ルカはずっと助けを求めていました。少女の頃からずっとです。
彼女は強くなかったし、最初から天使ではなかった。
天使だと思い込んで夢を見ていたのはテッパンノフ自身。

すれ違いによって、お互いの気持ちを知ることなく永遠に「はなればなれ」になってしまった二人。
言葉の壁がいつしか心の壁になっていったテッパンノフ。
ミクの歌で認められたのは所詮彼の一部分であって、すべてが許されたものではありません。
でも、自分は成長したと、ルカの前に立てる男だと夢を見てしまったことが過ち。
伝えようとしなければ、人の気持ちなんて伝わらないのです。


■それでも幸せというのなら
テッパンノフにとっての物語は、
ルカに出会えて、ルカに手をとってもらえた瞬間で「ハッピーエンド」を迎えました。
その向こう側にある、彼のその後はきっと最終回で語られることになるでしょう。たぶん。




「こころにこえを◯」考察最終回、いかがでしたでしょうか。
おまたせして大変申し訳ありませんでした。
ちなみに、「こころにこえを◯」に入っている実写の男性は、テッパンノフのモデルとなった
鉄風Pご本人です。今は活動を休止されているため動画は非公開になっていますが、
「ポストマン」という曲を弾き語りしている動画をニコニコ動画にアップされていたんですよね。
その素材を、ご本人から許可を得て使用したそうです。

3部最終曲「しゃべりば!」は残っていますが、ほとんどテキストなので考察は
ここで一区切りとさせていただきます。

4部最終回楽しみですね!
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2013-07-18 木 20:10:10 | | # [ 編集 ]

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