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【考察】「いっしょじゃない」2部3曲目(11)を読み解く【その4】 2008.12.16[火]

動画&歌詞その1その2その3その4その5

【個人的考察つづき
茫然自失のリンが、ようやく復活したようです。
「不快」と言い捨てるリンの心境はいかに?

その3までを読んでからご覧ください。


■"ポテト"で変わる印象
不快 早く消えなさいよ!』リン様、非常に不機嫌です。
ミクがせっかく気を利かせてポテトを勧めてくれたのにもかかわらず、この強い語調はなぜなのでしょうか。
その3までを読んでいただけた方ならおわかりですよね。
1部での戦い、そして「まほうはじゃどう」でも『ケミカルジャドウヨ!』と言っていましたね。
ポテト=ケミカル系の薬物を示していますから、リンはにべもなく断るわけです。
薬物の誘惑には負けません。
リンが食べたかったポトフが、文字通りの料理なのか何かの隠語なのかはわかりかねますが、ファーストフード/手作り料理の対比といえます。(ちなみにポトフはフランス家庭料理なので、ロシアとは関係なし。語呂の問題でしょうか)

ミクに当たっていたスポットライトは消え、リンが舞台に上がりました。
ここからは、リンの独白ともいえるセリフが続きます。


■本当に、バカみたい…
"バカ"という言葉、ミクやレン、他の誰でもなくリン自身に向けた言葉だと編者は考えます。

レンに振られてしまった。
しかも、『男にね 負けるなんて』まったくの想定外(ちなみに男=蜂の巣にしてしまった"阿部さん"のことです)。
「けっせん」に勝つため、コンプレックスを持っていたミクの真似までして、
フラれるなんて あり得ないにゃー!』なんて、自信家ぶって、
でも、レンの言葉を待つ時は心臓(?)がドキドキして。
本当に、バカみたい。

レンの言葉に動揺して、
隠し持ってたサブマシンガンを乱射して、
レンには逃げられて。
挙句の果てには、ミクに情けをかけられて(『けどね 恋するあなたは 少しだけ 輝いた…』)。
本当に、本当にあたしバカみたい。

我に返ったリンが絞り出した言葉は、どんな嗚咽よりも悲痛に響きます。
まあ、その前にミクへ一発お見舞いを忘れなかったのはリン様あっぱれというべきでしょうか。

1部2部通して一番の暴走を見せたリン。それだけ、レンへの想いそして『ひとりにしないで。』という気持ちがリンの核になっていたと言えます。だからこそ、後に出てくるレンの苦しみが生きてくるんです。

リンとレンはお互い一緒にいたいという願望があります。
だけど、記憶を取り戻したレンにはリンといられない事情がある(後に明かされます)。
ふたりでいたい、でも今いっしょじゃない。一緒にいられない。

同じことは、ミクにも言えます。
ドナルドと蜜月を過ごしているとはいえ、所詮「幻覚の世界の住人」。
実在しない彼とは、本当の意味で「いっしょに」いられないのです。
この曲はいっしょじゃない3人(1人×3)の、それぞれの叫びなのかもしれません。


■剥がれた日常、滲みだす過去
ここで、リンの口から初めて「ロシア」の記憶が語られます
アド街で~全ての敵を壊してた』の部分です。
おや、とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、今までリンがうたっていたロシアは
フレーズとしてのロシア」なんです。(参考:墓石プーチンザンギエフ
ロシアにかかわる「言葉」はリンの口から聞くことができましたが、
リンがロシアで何をしていたのか、そしてなぜ今日本にいるのか、プーチンとどのような関係があるのか、などは全く説明されてきませんでした。

リンが持つロシアでの記憶は、非常に断片的だったからです。
リン自身にも、わかっていなかったからです。

しかし、今回の暴走をきっかけにリンは思い出しはじめたようです。
レンの一言で思考停止。銃を乱射中のリンは"既視感"をおぼえたました。
この感じ、覚えている。ロシア…、そうモスクワで。
やっぱりあの時も、『気付けば周りは壊れていたの 全ての敵を壊してた』。
自分の送っている日常ではない"世界"が、そこにはあった。
それは、『過去』。
強い郷愁と憧憬でできていた、「レンと二人だけでいられた」象徴のロシア時代
その過去は、そんなに生やさしいものではないことに気づいてしまった。

リンたちが持つ記憶については以前お話ししたとおり(参考:手のひらからこぼれおちていく)、
消去や初期化などが「工場」では日常的に行われていると推測していますが、それはあくまでも「ボーカロイド」としての記憶の管理でしょう。
「ボーカロイド」以外の部分の記憶は管理されていないでしょうし、
そもそも「ボーカロイド」が歌うことを目的として"工場"で作られた"ロボット"ならば、
"「ボーカロイド」以外の部分の記憶"など存在しようがないのです
敵を壊していた過去なんて。
(壊していた、この表現も気になるところです。「今現在人間ではない」リンの独特の言い回しなのか、壊した相手が「人間ではない」のか。)

このあたりが非常に悩ましいところです。「ボーカロイド」とは、何なのか。
なぜ、リンのような"過去を持つ"「ボーカロイド」が存在するのか。
謎は深まるばかりです。

おっと、話が脱線してしまいました。戻しましょう。
リンの記憶から、ロシア時代の過去が滲み出してきました。
リンにとっては"明るい"イメージだったロシアの変化。
もっと血なまぐさくて、からからに乾いた空気を感じ取ったのかもしれません。
過去は消えずに』は、お世辞にも過去を肯定している様子に見えませんし、
巣鴨』・ロシアというキーワードからはじき出されるのは、巣鴨拘置所(巣鴨プリズン)で刑が執行された、ロシアのスパイ"リヒャルト・ゾルゲ"でしょうか。
(巣鴨拘置所は、第2次世界大戦後GHQに接収、戦争犯罪人を収容。現・池袋サンシャイン60ビル。ゾルゲ事件は「スパイ・ゾルゲ」という映画にもなりました)
(参考:巣鴨拘置所とは-Wikipedia)、(参考:リヒャルト・ゾルゲとは-Wikipedia)
リンが思いだした過去の断片を羅列すると、

というネガティブなキーワードが後に連なっていますね。
多分これまでのリンは、「過去ロシアで戦っていた」ことは知っていた(覚えていた)けれど、
その時の自分がどんな気持ちで戦っていたのか、何を望んでいたのかはわかっていなかったのではないでしょうか。

(※ネタばれ御免!反転します)
おしまいだぜ!」の赤文字部分、あれこそがロシア時代のリン(以下、赤いリン)の気持ちだと編者は考えます。
詳しい部分は後述することにして、ここで注目していただきたいのが
「こころ」までは読めないはずよ』です。
赤いリンは自分の仕事に疑問を感じていました。けれど、疑うこと自体にすら罪悪感を覚えている。
"戦った記憶"は蓄積され、他人の手によって消去され操作される代物かもしれないけれど、
『(あたしが持っている)「こころ」(そして気持ち)までは』、誰にも『読めないはずよ』。
誰が読むのか、ロシア関係者か、工場であるクリ○トンか、(この二つがイコールで結ばれるか)
なんにせよあの叫びは「あたしのきもちはあたしのもの。だれにももてあそばれたくないの
という気持ちから出ているに違いありません。

リンは、その時の自分の気持ちがにじみ出てきたのを感じ取ったのでしょう。


■おいしくいただきました
最後のフレーズ、やはりプーチン登場ですね。
ただ、この羅列やはり意味がわからない。
ロシアで戦っていたリンの働きをプーチンは認めていたのかもしれませんし、
テンプラといえば、スシと並ぶ外国人認知度の高い日本料理なので
リンに「ロシアから離れて、日本に行け」と指示したのを思い出しているとも取れますね。
編者的には、あまり単語は重要視していないのですが、一点気になる言葉が。
粗塩で!』です。流れで行くとそのまま"天ぷらに粗塩"なんですが、ちょっと分解すると
あーラジオで!」になります。(これは、動画コメに書き込まれていて「なるほど!」と思ってしまいました)

(※ネタばれ御免!反転します)
次の曲、「またあえたら☆」で持っているレンのラジオ、そして投稿者メッセージ上の「ラジオのミクは昔のミクです。
リンは、滲み出る過去の記憶を手繰るうち、ラジオにまつわる何かに行き当たった。
だから、「あーラジオで!」になった。ラジオで聴いたミクの曲、そして昔のミク。
二人でラジオを聴いた過去…。

ということで、
リンが何かを思い出したこと、それはラジオに関係あることだけは覚えておいてください。



やっと、レンパートです。すみませんまた続きます。≫その5

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