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【考察】「いっしょじゃない」2部3曲目(11)を読み解く【その5】 2008.12.17[水]

動画&歌詞その1その2その3その4その5


【個人的考察つづき
だいぶ寄り道してしまいましたが、実はこれからが本番の「いっしょじゃない」。
静けさの中、どこまでも深い悲しみが詰め込まれたリンパート。
一転、レンパートは暗がりの中でのたうちまわっているような、鋭利な悲しみを歌っています。

その4までを読んでからご覧ください。
(※このブログの画像はしうかさんより許可を得て転載しております。禁無断転載)


阿部さんの復活!?
レンパートの幕開けは、あまりにも有名なあのセリフ。
"よかったのか、ホイホイついてきて"
そして、レンが横たわる床には、同じ構図で置かれている青い服。
いっしょじゃない2
…あれ、阿部さんはさっきリンによって蜂の巣にされたのではないのでしょうか?

これには、いくつかの解釈方法があると思います。
  1. リンは"阿部さん"を仕留め損ねた。"阿部さん"とレンは逃げおおせた
  2. リンは"阿部さん"を仕留めた。レンは"阿部さん"を置いて逃げた


1.であれば簡単。一緒に逃げた"阿部さん"と今レンは一緒にいることになります。
しかし、違和感がありませんか?
「けっせんとうじつ!」にレンのもとへ現れた阿部さんなら、
「恋人役」までレンから仰せつかっているわけですから、レンに対して、
"よかったのか、ホイホイついてきて""おれはノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ"
なんて言わないですよね?
まるで初対面のような口ぶり。少しおかしい気がしませんか?

それならば、2.を当てはめてみましょう。
いきなり矛盾が生じますね。
"阿部さん"はリンによって蜂の巣にされたのにもかかわらず、レンを誘っている。
しかも初対面の相手のように。

ここで、編者は考えます。
リンが仕留めた"阿部さん"(Aとします)≠レンを誘った"阿部さん"(Bとします)
と考えてみるのです。
リンは確かにAを仕留めました。原形をとどめないほどにです。
レンは、命からがら逃げ出しました。(このあたり、「おなわをちょーだいっ!」と構図が似ていますね)そして、Bに誘われるままホイホイとついて行ったとすれば、どうでしょう?

繰り返しになりますが、"プーチンP世界"は舞台のような構造を持っています。
俳優は限られている。チョイ役は同じ俳優が持ち回りをすればよい。
阿部さんは大忙しです。「ちょこあげる!」のお相手、「しあわせなの!」の保護観察の人、そしてA・B。
これらは役の上では別人として扱われます。
そして、彼らが全て同じ「俳優阿部さん」によって演じられるのは別の理由があると考えています。
それは、属性匿名性です。


しかし、「1部前半のレンも男におばれていたよ?」との問いに対しては、
リンよりも多くの過去の記憶を与えられていた(参考:レンの"過去""現在")様子のレンは、
無自覚ながら今のリンのように過去が滲み出していたのかもしれません。
そして、その苦しい記憶を無意識的に抑圧するため、薬や男におぼれていたとしたらどうでしょう?
薬に耽溺する理由がいまいちつかみ切れなかったレン君の、「本当の理由」が見えてきませんか?
レンも、「リン以外の人にはキョーミない」んです。でも、リンは手に入れられない。
だったら『男"で"いいや!』。女じゃないから。リンじゃないならもう『いいや!』。

回り道しましたが、だからいつも"阿部さん"なんです。
レンは、誰でもよかったんです。リンじゃないからどうでもよかったんです。
恋したりしなくて済む相手、欲求がすぐに満たせる相手ならば。
レンの目には、どんな人間でも"阿部さん"という同じ男たちにしか映らなかったのです。
無関心の極みですね。
もっと露骨に言ってしまえば、「風俗の人の顔なんて覚えてない」みたいな感じなのかもしれません。

これで、阿部さんの謎がとけたでしょうか。
というわけで、レンは何人目かの阿部さん(阿部さんB)と一緒にどこか薄暗い場所にいるようです。


■沈黙を破るとき
レンパートで注目していただきたいのが文字の色です。
今までリンのみが使用していた「赤い歌詞」。
リンの歌詞が赤くなるのは、暴 走 ・ 動 揺 ・ 怒 りなど感情が高ぶったときでしたね。
同様に、レンも今自分の感情をもてあましていることがうかがえます。
のらりくらりと生活を楽しんでいた1部のレン君からは想像もできない変貌。
本人の第一声が『俺も変わったんだよ!』ですから。

おなわをちょーだいっ!」からずっと沈黙を続けていたレン。
なぜ彼が沈黙を続けていたのかが徐々に明らかになっていきます。

まず、リンへの好意
「すべて」を思い出したレンは、はっきりと言っています。『昔の君が好きだ!』と。
レンはがっかりしたのではないでしょうか。
昔の君が好き』なのに、『自分を捨て』てミクの真似をして現れたリンを見て。
("昔"がいつを指すかについては後述します)

変わったの☆』って言ってるけど、それがリンの望んだことなのか?
自分だけ変わったと 思うなよ!』このガキが!俺だって苦しいんだ!
…でも、『それでも幸せだよ…』(君がこの世界に生きていてくれるから
こんな記憶、知らなければよかった。『記憶消えてしまえば いいのに…

(※ネタばれ御免!反転します)
イクラ、タラは恐らく後に登場するサザエさん一家の、イクラちゃん、タラちゃんのこと。
転じて、子供(または子供っぽい)という意味を持っているようです。
子供嫌いなリンは、多分子供扱いされることを何よりも嫌っているはず。
レンは、その性格、そして理由を知ってて一人毒づいているのかもしれません。リンにとっては最大限の暴言ですよね。
後半の作品は磯野家が多く出演します。


おなわをちょーだいっ!」であんなにも取り戻したかった記憶。
しかし、それがレンを苦しめます。
レンの記憶はリンが持っていたバックアップディスクではなかった。
これが彼の最大の誤算であり、ドナルドの作戦だった。
レンは文字がくなるくらい動揺しています。

なぜ、彼はこんなに動揺しているのか。
おなわをちょーだいっ!」でリンから取り戻したのは、いったい何の記憶だったのか。
彼の消したい記憶とは…?


■"悲しくてやりきれない"
次は、消したい記憶について読み解いていきましょう。
リンへの好意を自覚しているのに、告白したリンに一言「悪いね」
なぜ?レンがOKさえすれば、「いっしょ」になれるのに。

ロシアでのこと 思い出して 君を愛せない』から、だそうです。
なぜ、ロシア?リンのバックアップディスクの記録は、
ロシアと関係ない日本の「ボーカロイド・レン」としての記憶のはずでは?

レンの言葉を羅列だけしてみましょうか。
ロシア時代、(理由は不明ですが)レンは"子供"に撃たれてしまった。
消えゆく意識(ということは、おそらく重傷もしくはもっとひどい状態)の中で
レンは聞きました。リンが銃を打つ音を。
そして(多分、リンの)悲鳴を。
(鳴り響く銃声、会話、遠くで子供のがやがやした声SEは、レンが当時を回想した時思い出した音)

ここでの画像も、リンがこちらに銃口を向けているものです。
いっしょじゃない3

"子供"から見たリンの姿でしょうか。レンを撃たれ、暴走したロシア時代のリンでしょう。
ただ、足もとにいる「何か」はレンにしては小さすぎますが…。
この画像も大きな伏線と言えます。

ここでまとめると、

全て俺の所為だorz』。

自分のせいで、リンが巻き添えを食ってしまったという罪悪感。
そして、その事実を知らない(覚えていない)リン。
何も知らない自分だったら、リンの好意を受け入れられたのに。
いや、リンが事実を知ったらどうなる?
きっと、騙されたと怒るだろう。そして、自分を憎むだろう。
耐えられる?否。
みんなみんな『全て俺の所為だorz』。


愛せないのは、リンに嫌われたくないから。
愛せないのは、愛せる資格がないから。


レンは言えなかったんです。「悪いね」としか。


■つながり始めるレールたち
1部の「ひとりにしないで。」のレンパートを聴いてみてください。
踊りだす君とや ら な い か ?』の部分。
詳しくは、過去のネタばれ(→レンの"過去""現在")を見ていただくとわかりますが、
この暗号の羅列が、今まさにレンが語った状況と一致としていませんか?

そして、リンの子供嫌いの理由も明かされましたね。
いっしょにね!」のトラウマ暴走の理由は、"子供"にレンを撃たれたから。
見えてくるのは、暴走=過去の記憶を抑圧した反動ということ。
消えているはずの記憶が、日常のふとした場面に滲みだす。
幸せなはずのロシアの記憶と、滲みだした記憶は不整合
"深刻なエラーが発生しました"。
「ボーカロイド」であっても、人間であっても耐えきれないことではないでしょうか。
だから、感情を止め、思考を停止させ、暴走という行為を行うのです。
ちょうどレンの「男性への耽溺」と似ていますね。

そして、最後のレンのセリフ、『ララララハッピー×3 まだ止められない』。
「ゆめをみようよ。」でリンも歌っていましたね。『ララララ☆ハッピー』は、薬物によるトリップ状態。

そして、うるさいほどに聞こえてくるドナルドの声。トリップにドナルドはつきものです。
さて、このドナルド"何"か?
ここに登場するドナルドは、おそらくレンです。ドナルドの仮面をかぶったレン
もっと言えば、クスリをキメた『ララララ☆ハッピー』状態のレンです。

阿部さんBに誘われ、ホイホイついて行って、行為に励んでいるレン。
"男子に夢中"で、"自然に体が動いちゃう"。"Fu Fu..."はまあ、言わずもがな。
最後の"らんらんるー"で、絶頂を迎えたけれど、
"ん、もうかい?意外に早いんだな"と言われてガッカリ。
ララララハッピー×3 まだ止められない』の裏には
ずっと"アッー!"が流れていますし、状況説明としてはほぼ過不足ないかと思います。

でも、レンは気付いてしまった。所詮は代償行為。虚しさは埋められるものではない。
ですから『まだ止められない』。
あの時のレンなら、歌うはずのなかったこのフレーズ。『まだ』なんです。
確かにレンは変わりました。




今回の考察は、「歌詞を順に解釈していく」「行間を埋める」方法を取りました。
そしたら大変長くなってしまいました。妄想語りも多くてすみません;;
この曲は、3人の想いが交錯した、一つのターニングポイントになる作品だと感じたので…。

絶頂期を迎えていながら、どこか危うさを感じるミク
どん底から、何かをつかみかけたリン
苦悩を吐き出してなお、罪悪感に押しつぶされそうなレン

リンの今の気持ち、そして「またあえたら☆」終盤までの二人の心の動きは、非常に重要だと編者は考えます。
「きえないひとみ。」でのリンの態度や言葉への伏線もここからはられていますしね。

とにもかくにも超難産でしたorz 間違いあればご指摘ください。
次の曲、「またあえたら☆」もお付き合いいただければと思います。


≫「またあえたら☆」(動画&歌詞)

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