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【考察】「またあえたら☆」2部4曲目(12)を読み解く【その2】 2008.12.22[月]

動画&歌詞その1その2その3その4

【個人的考察
「いっしょじゃない」。一緒にいられない。
レンの"選択"の裏には、彼の理由と想いがありました。


■望んだ記憶、手に入れた記憶
前の曲からだいぶネタばれしていましたが、レンが苦悩する理由が今回で明かされましたね。
おさらいしますと(詳細は各項の考察を参照ください)、
リンはレンを初期化しました。(「さくらのしたで☆」)
リンは、"ドナルド"に襲われました。(「しあわせなの!」)
レンは、"リンのカバン"を盗み出しました。(「おなわをちょーだいっ!」)
"リンのカバン"には、レンの「初期化前の」バックアップディスクが入っていて、
レンは、バックアップディスクを用いて、「全てを思い出し」ました。

さあ、ここがどんでん返しを食らいます。
盗んだはずの君のバッグ 君は未だに持っている』。レンの盗み出したカバンは、リンのものではありませんでした。
うp主のバッグがここにある』。そう、レンは間違えてうp主のカバンを盗み出してしまったのです。
相変わらず 詰めが甘いw』と笑っていた過去に対して、『ツメが甘いのは俺の方』とがっくりした様子。

もう一度整理します。
レンは、リンが初期化する前の記憶を欲しがっていました。
初期化前の記憶とは、男と薬に溺れ、そんな自分を肯定していた「ボーカロイド・レン」の記憶です。
しかし、リンのものと間違えてうp主のカバンを盗み出してしまった。
間違えて盗んだだけなら問題はありません。問題だったのは、そのカバンの中に"バックアップディスク"が入っていたことです。
リンのカバンだと思い込んでいるレンは、"初期化前の記憶"だと思ってバックアップの記憶を読み込みます。
けれど、読み込んだ記憶はレンの望んでいた初期化前の記憶ではなかった。
もっと言うと、
「レン」の記憶であることは間違いないけれど、「ボーカロイド・レン」としてのものではない記憶。
「ボーカロイド・レン」として『書き換えられる前の記憶』をレンは知ってしまったのです。

しかもレンいわく、『人間ですらなかったんだorz』。
レンが『書き換えられる前の記憶』とは、"ボーカロイドでも人間でもない頃の記憶"ということになります。
「いっしょじゃない」で述べているように、恐らく、ロシア時代の記憶のことでしょう。
(その"前"って何?ボーカロイドって何?このあたり、論じる余地がまだまだあるのですが…)
また同様に、レンは『君が「リン」じゃない頃の 君の記憶を持って』います。

ロシア時代の二人は一体何だったのか。そして二人の過去とは。


■猿と猿回し
書き換えられる前の記憶 人間ですらなかったんだorz』。
しあわせなの!」でも少し論じましたが(参考:手のひらからこぼれおちていく)、
編者がボーカロイドのことを「人間に近いけれど人間ではない何か」と定義づけているのは、
ひとえに"記憶"の扱いにあると言っていいでしょう。
"プーチンP世界"自体も、記憶が重要なトリックとして使用されていますね)

記憶の改ざん、消去が可能。バックアップを取れば、後で読む込むこともできる。

ボーカロイドは、実体をもち、我々人間と同様の生活をしている「人造職業歌手」。
(詳細:"プーチンP世界"はメタの世界?
うp主とボーカロイドは派遣社員と雇用主の関係、そう定義すると雇用主側の言い分はこうなります。
「自分の楽曲などをボーカロイドに歌わせるのはいいけど、契約期間が終わってその情報が外に漏れるなどあり得ない。自分に関わるすべての個人情報は初期化すべき」
ごもっとも。

さて、ただの雇用主であるはずのうp主が、なぜリンレンの『書き換えられる前の記憶』を持っていたのでしょう?
それは、「うp主≒プーチンP="プーチンP世界"の創造主」だからと考えます。
舞台構造の"プーチンP世界"において、リンとレンは俳優。俳優を動かすには脚本が必要です。
脚本=遠い過去の記憶ならば、その脚本を持っているうp主=プーチンPの投影といえましょう。
まさしく二人の俳優を動かしている舞台監督
プーチンPは、"プーチンP世界"の創造主であると同時に、『うp主』という役を演じている俳優なのかもしれません。

うp主≒プーチンPは何をしたのか。
第一段階:リンのものと同じようなカバンにレンの過去の記憶を入れておく。リンの記憶も一緒に。
第二段階:リンに、記憶の初期化の方法を教える
うp主がしたのはここまでです。あとは計画のみ。俳優たちが動けばいい。

リンはレンを初期化し、レンはリンのものと間違えてうp主のカバンを盗み出し、
遠い過去のことを思い出します。苦悩するレン。

すべてがうp主の仕組んだことだったとしたら?
レンは、『二人でここから消えよう 底辺Pから逃げよう』と言っていますね。
リンが下した評価『うp主は底辺で 工場に帰りたい』とは少し違います。
リンはあくまでうp主のことをぼんくらだと思っているようですが、レンはそうでないことに気づいてしまった。
計画の全貌は把握してなかったにせよ、なぜ、自分たちの遠い過去を持っているか疑問に思ったはず。
また、うp主の手のひらで操られている自分たちの姿にも気づいたはず。
だから、『底辺Pから逃げよう』。
うp主が何を計画しているかはわからないけれど、これ以上心をかき乱されるのはいやだ。
いっそのこと、一緒に消えよう。
(消える、はいろいろな意味に取ることができます。
今この日常の場から離れる、今この日常の記憶を消す、あとは、心中という意味合いにも)

そして、レンは『最後の手段』としてリンにも過去を思い出させようとします。
リンは一緒に絶望してくれる相手、または、自分を消してくれる相手という位置づけ。
過去を知って、一緒に絶望して一緒に「消えて」くれるかもしれない。
過去を知って、レンを責めて、そして自分を「消して」くれるかもしれない。
うp主への抵抗という気持ちもどこかにあったのかもしれません。

けれど、レンの「最後の手段」さえうp主の計画だったら…。
うp主の最終目標はどこにあるのでしょうか?



リンが『「リン」じゃない頃の』リンレンミクはどこで何を思い、何をしていたのか。
その3では、「昔のミク」に焦点を当てたいと思います。


続きます≫その3

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