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【考察】「またあえたら☆」2部4曲目(12)を読み解く【その3】 2008.12.23[火]

動画&歌詞その1その2その3その4

【個人的考察つづき
"昔"のミク。
リンとレンがラジオで歌声を聴いていた頃のミク。

彼女もまた、選択をしました。その2を読んでからご覧ください。


■「ラジオのミクは昔のミクです。」
この作品で一番重要になってくるのが、時系列ではないでしょうか。
昔のミク、前の記憶、なつかしいな…。時系列に関しては少し整理をする必要がありそうです。
レンが立っている、『水道橋の馬券場』を今という基準にすると、

ボカロリンレン登場。二人とも薬に耽溺

リン、状況打開するためにレン初期化
↓(ドナルドとの戦いなどあるが、基本間はあかない)
レンリンから記憶を取り戻すが、記憶の中身は『人間ですら』ない頃。
↓(ドナルドとの戦いにリン、逆転勝利)
1部終了
↓(少し間があく。保護観察期間?)
2部開始
↓(中学にまともに通い始める。ボカロミク登場)
リンから告白レン「悪いね」と断る
↓(ふってすぐ。あいても数日くらい)
今(『水道橋の馬券場』)
ラジオからミクの曲が流れる。レンは昔を回想する


以上がごく簡単な1部「いっしょにね!」から2部「またあえたら☆」までのタイムテーブルです。
「いっしょにね!」が歌われた遥か昔に"前の記憶"が入るはずですね。
前の記憶が、「ボーカロイド」になる前の『人間ですら』ない頃で、
かつリンレン二人の共通の時代、ロシア時代であることはほぼ間違いないでしょう。

では、『流れる歌は 君と聴いた ミクの曲、懐かしいな』リンレンがミクの曲を聴いたときはいつか?
これもロシア時代だと編者は考えます。
いっしょじゃない」から吐き出したレンの気持ちをよく見てみると、
"ロシア時代のリン"が好き。そう連呼していませんか?
(ある意味、ロシア時代の記憶にレンが支配されているとも言えます。だから赤文字なのかも)
ということは、レンがリンとの思い出を素直に懐かしんでいる→ロシア時代と考えていいのではないでしょうか。
また、ロシア時代と考える根拠が他にもあります。「いっしょじゃない」のリンパート、『粗塩で』です。
この歌詞が「あーラジオで」に分解できることは前回述べました。
あの場面、リンもロシア時代を思い出していました。

(リン、ロシア時代をおぼろげに回想中)
→あれ?ロシアでもミクの歌声聴いた気がするなぁ。なんでだっけ?
→レンと一緒に聴いたはずだけど…。
"あーラジオで!"(ミクの曲聴いたんだった!)


少し苦しい説明ですが、
リンレンにとって、ラジオで『君と聴いた ミクの曲』はロシア時代の重要な思い出だったのかもしれません。

「リンとレンはロシア時代、一緒にラジオでミクの曲を聴いていた」
ここまで整理出来ました。
そうすると、「ラジオのミクは昔のミクです。」の"昔"もおのずと決まってきます。
「リンとレンがロシア時代、一緒にラジオでミクの曲を聴いていた」頃のミクです。

それがいつのことかはわかりません。数か月前か数年前か、はたまた14年以上前なのか。
推測としては2通りです。

  1. ボカロリンレン発売の14年前=1993年以前
    14歳、という年齢を人間のように当てはめてみました。
    我々の世界史で言うと、プーチン氏は1990年にKGB引退(2000年に大統領就任)。
    また、1991年にソビエト連邦が崩壊しています。ちょうどロシア激動の時代にあたりますね。

  2. 2.ボカロリンレン発売直前=2007年12月より少し前
    14歳はあくまで設定年齢として考えてみました。
    2007年8月にボカロミクが発売開始。その後一躍人気者になった頃です。

現時点では1・2どちらも捨てがたい選択肢です。

■続・「ラジオのミクは昔のミクです。」
これからミクパートにおける「ミク」の心情を読み解いていきたいと思います。
しかし、最初にはっきりさせねばならないことがあります。
どこからどこまでが"昔"で、どこがのミクが歌っているパートなのかということです。
全てが"昔"のミク、または現在のミクだとすると多くの矛盾が生じるからです。

プーチンPからのヒントこそが、「ラジオのミクは昔のミクです。」
これをどう解釈するか。
ラジオチューニング音SEは、おそらく3か所。
(a)冒頭、(b)『ひとりはくるしい』の後、(c)"ますます世間をお騒がせ…"田代声ネタ)の前。

(b)直後、レンが『ラジオの調子が狂う』と言っていること、
(c)直後の"ますます世間をお騒がせ…"が某お菓子の(昔の)CMであることから、

またあえたら☆
"ますます世間をお騒がせ…"した田代が左側にこっそりいます。

昔のミク(以降、ミクBefore)のセリフは、『忘れたい あなたのこと』~『ひとりはくるしい』まで。
以降のミクパートはすべて現在のミク(以降、ミクAfter)が歌っていると編者は考えます。

冒頭のミクBeforeと2部開始時の「まほうはじゃどう」でのミクAfterはまるで別人のよう。
ひとりはくるしい』と叫ぶミクBeforeは、いつから、そしてどうして「幻覚の世界の申し子」とも言える"はじけた"ミクAfterになってしまったのでしょうか?


■彼女は2度繰り返した
注目すべきは、『とーちゃん 酒場 かーちゃん 羽田』。「ボーカロイドは人間ではない」説に当てはめると、両親は存在しないはず。編者はミクBefore=人間だったと判断しました。
またあえたら☆
(ミクBeforeもアイドルだった??)
となると、"昔"とは1.ボカロリンレン発売の14年前=1993年以前になるのでしょうか?難しいところです。

さて、冒頭のセリフから、一つずつ見ていきましょう。

「まほうはじゃどう」でドナルドに"はじめまして"と言っていることから、あなた=ドナルドではありません
あなた=我々の知らない"誰か"。
「都合のいい女」として扱われ、傷ついた経験があるのかもしれません。

私(ミクBefore)はあなたのことが好きだけれど、あなたは私を道具として見ている。
だから『わすれたい』(けれど、到底忘れられない)。
家庭は離散、私の一緒にいてほしいあなたは「いっしょじゃない」。『ひとりはくるしい』。


ミクAfterが歌っている『悲しい この記憶』=ミクBeforeパートなのは、おそらく間違いないでしょう。能天気にトリップしているように見えたミクAfterにも、リンレンと同様の消したい過去があったんですね。

でも、待ってください。これってミクAfterが発しても不思議のない言葉ばかりじゃありませんか?
ミクAfterに置き換えてみましょう。

私(ミクAfter)は「ドナルド」のことが好きだけれど、「ドナルド」は私を道具として見ている。
だから『わすれたい』(けれど、到底薬物をやめられない)。
私が一緒にいてほしい「ドナルド」は「いっしょじゃない」。『ひとりはくるしい』。

「いっしょじゃない」で幸せ自慢していたミクAfterは、
実は『悲しい この記憶』と同じ道のりを歩んでいるようです。
消したい過去(トラウマ)を刺激されることは、ミクAfterにとって精神的ダメージ。
ミクAfterが薬に耽溺する理由、おぼろげに見えてきました。
悲しい この記憶』を無意識に抑圧するため、薬におぼれていたとしたらどうでしょう?
薬に耽溺する理由が全くつかめなかったミクAfterの、「本当の理由」。
始めたきっかけはともあれ、やめられない一因はここにあるのではないでしょうか?

人間だったミクBeforeは、いつボーカロイドのミクAfterに生まれ変わったのか?
なぜ、生まれ変わらなければならなかったのか?
生まれ変わったことは、彼女の選択だったのか。

やり場のないいらだちと苦しみ。そして、深い悲しみ。
ミクは今も昔も同じ気持ちをもっているようです。


続きます≫その4
(ミクBefore・Afterは、「ボーカロイドになる前、なった後」の意味で名付けてみました。
かえってわかりづらかったかもしれません;;すみません。)

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